田中将大の巨人入り、佐々木朗希を狙うヤンキースにも余波… もくろみ外れ地元メディア肩を落とす
楽天を自由契約となっていた田中将大投手は、巨人入りが決定的になった。この余波で、ロッテからポスティングシステムでメジャー挑戦する佐々木朗希投手(23)の獲得を狙っていたヤンキース地元メディアが、肩を落とすという事態が起きている。 ◆里田まい、田中将大に”家族ショット”の熱烈エール【写真複数】 米ニューヨークスポーツ・アディクトは14日(日本時間15日)、佐々木を獲得するための戦略をヤンキースに提言。そのうち4つの項目で、チームOBの田中をアピール材料として活用するよう進言していた。 (1)田中は佐々木が成長する過程で大好きな投手だった。彼にとって子供時代のヒーローだった。 (2)ヤンキースは田中を佐々木の精神的な『師匠』となるべく、球団スタッフとして雇う。 (3)田中がニューヨークにいたとき、ファンたちは彼を愛してきた。彼らはいまだに田中を愛している。ということは、ファンは佐々木のことも愛するだろう。 (4)ピンストライプのユニホームに袖を通すことで、日本からの偉大な先達である松井秀喜、田中、イチローらの後に続くことができる。 この中でも、今回の田中の巨人入りで「佐々木の精神的な『師匠』となるべく、球団スタッフとして雇う」というもくろみは外れたことになる。それでも、他の3つの項目は、ヤンキースが考慮する価値があると言えそうだ。 さらに、ヤンキースが田中を獲得する際に奔走したブライアン・キャッシュマンGMや、田中が在籍した2018~20年にヤンキースを率いていたアーロン・ブーン監督は、いまだに現職だ。彼らから助力を要請されれば、去就が一段落する田中も腰を上げるのにやぶさかではないかもしれない。
中日スポーツ