全国高校生ロボット相撲の自立型、佐伯豊南が史上初3連覇 決勝は同校対決に
11月下旬に福島県であった「高校生ロボット相撲全国大会」自立型の部で、佐伯豊南高工業部が史上初の3連覇を達成した。培った技術と巧みな駆け引きで難敵を撃破。もう1チームも準優勝し、大舞台で高い実力を見せつけた。 ロボット相撲は鉄板の土俵でロボット力士がぶつかる競技。事前に組み込んだ自動プログラムで動かす自立型とリモコンで操縦するラジコン型がある。本大会は両部門にそれぞれ32チーム、同校からは2チームずつが参加した。 自立型で同校3年の守安義隆さん(18)と矢野琉之介部長(18)チームが優勝、野々下迅さん(18)と鎗水勇真さん(17)チームが準優勝し、ワンツーフィニッシュとなった。 守安さんと矢野部長は守り重視の戦法で臨み、5戦のうち3戦が逆転勝ち。相手のトラブルに救われる場面もあった中、2人は「きつい戦いが続いたが、毎日の練習が報われて良かった」と笑顔を見せた。 野々下さんと鎗水さんは、攻守を柔軟に切り替えて戦った。頂点には届かなかったが「話し合ってピンチを乗り越え、決勝に進むことができた」と胸を張った。
ラジコン型の2チームは上位進出を逃した。 今月7、8日には社会人や海外チームが参加する全日本ロボット相撲全国大会(東京都)があり、同校から計7チームが参戦。自立型でベスト8に2チーム、ラジコン型でベスト16に1チームが入った。 矢野部長は「目標の高校生大会3連覇を達成できた。全日本のリベンジは後輩に託します」。顧問の松永芳史教諭は「想定外のトラブルもあった中、しっかりと結果を残してくれた。足りない部分を後輩に伝え、理想のロボットを目指してほしい」と話した。