『007』ジュディ・デンチ、視力低下で引退状態にあることを告白
映画「007」シリーズのMや、『ベルファスト』などで知られる89歳のオスカー俳優ジュディ・デンチが、年齢による視力低下で引退状態にあることを明かした。 【写真】ジュディ・デンチ、エド・シーランそっくりの孫と腕を組んでオスカーに 英紙Mirrorによると、この度ロンドンで開催されたチェルシー・フラワー・ショーで、記者から待機作について聞かれたジュディが、「ない、ない。見ることも出来ないもの!」と明かしたそうだ。同紙が彼女のエージェントに真意を確認すると、「記者に話したこと以外に、ジュディから付け加えることはありません」との回答があったそうだ。 ジュディは以前から、加齢黄斑変性で視力が低下していることを明かしている。これは、網膜の中心にある黄斑という部分が加齢の影響でダメージを受け、視力低下を引き起こす疾患。高齢者が視力を失う主な原因とされているようだ。 60年以上のキャリアを誇る彼女は、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー助演女優賞を獲得したほか、これまで同賞に7度候補入りを果たした名優として知られる。 ジュディは以前、BBCのインタビューで視力低下について触れ、「リタイアはしたくない。見えないから、今は以前ほど仕事をしていない。良くありません。フォトグラフィックメモリーがあるから、これがセリフですと言われたら、その通り演じることが出来ます」と語っていた。 とはいえ、演技の仕事は当面控えていないものの、全く仕事がないわけではないようだ。「私たちの本(『Shakespeare: The Man Who Pays The Rent(原題)』)が発売されました。チェルトナム・ブックフェアに参加した後、ジャイルズ・ブランドレスと一緒にテレビアン組にも3本出演します」と明かしたという。