球道ベースボールクラブ10年ぶり2度目V 第16回ほっともっと杯争奪中学1年生大会 準優勝は伊都ベースボールクラブ 【フレッシュリーグ通信】
延長タイブレークでサヨナラスクイズ
フレッシュリーグ九州硬式少年野球協会九州北部地区連盟主催の「第16回ほっともっと杯争奪中学1年生大会2024」(西日本新聞社など後援)が11月3、4日、福岡市西区の今津運動公園野球場などで行われた。 捕手と投手でチームをけん引した大武葉月 決勝で球道ベースボールクラブが延長タイブレークの末、5―4で伊都ベースボールクラブにサヨナラ勝ちし、10年ぶり2度目の優勝カップを手にした。九州北部地区連盟をはじめリトルシニア、レインボーリーグから16チームが参加し、トーナメント形式で競った。3位は福岡アストロズと佐賀フィールドナインで、上位4チームを同連盟が独占した。 ▽準決勝 伊都ベースボールクラブ 110500|7 200200|4 佐賀フィールドナイン (6回時間切れ) (伊)尾崎、波多、上原―赤星 (佐)森翔、伊藤、森湊、江口―福島 ▽二塁打 加来、米藤(伊)武冨(佐) 福岡アストロズ 0000400|4 010221×|6 球道ベースボールクラブ (福)大津、土井―濵口 (球)原田、大武、秋吉―大武、松尾、大武 ▽本塁打 濵口(福) ▽三塁打 松永、山田(福)永田(球) ▽二塁打 永田(球) ▽決勝 伊都ベースボールクラブ 03000010|4 00040001×|5 球道ベースボールクラブ (延長8回タイブレーク) (伊)上原、樋口―赤星 (球)松尾、大武、秋吉、大武―大武、松尾、大武、松尾 ▽三塁打 波多(伊)大武(球) ▽二塁打 樋口(伊)永田、増田(球) 1年生チームにとって初のタイブレークの末に、タイトルを手にした。4―4の延長8回、1死満塁。球道ベースボールクラブ先頭7番の中村琉暉(屏水中)にスクイズのサインが出た。「みんなのためにここで決めないと」。2球目を一塁側に転がすと、クラスメートの三走松尾珀門(同)が気迫のヘッドスライディングで生還。劇的なサヨナラ勝ちにホームベース上で笑みがはじけた。 7回2死に一度は追いつかれた。それでも誰ひとりひるまない。1死満塁から始まる延長8回タイブレーク。ナインは合言葉の「最後は勝って楽しもう。僕たちは絶対、負けない!」を胸に守備についた。7回に同点打を許していた秋吉流希(甘木中)が得意の真っすぐで相手6番を空振り三振に仕留め汚名返上。秋吉から大武葉月(夜須中)にスイッチし、代打を遊飛に打ち取りゼロに抑え、流れを取り戻した。 チーム登録した9人が、「一人も欠けることなくやりきろう」と一丸となって勝ち上がった。決勝は先制を許したものの、4回に逆転。先頭の2番大武が左越え三塁打で出塁。秋吉が中前適時打と続き、松尾の犠打で好機を広げて、連続二塁打、四球など打者10人で4点を奪った。 投打で貢献した秋吉は延長のマウンドを「緊張した」と笑顔で振り返った。接戦を制し、チームをまとめる大武は「本当にうれしい。これからもみんなで声をかけ合ってしっかり守り抜き、丁寧なプレーを積み重ねて勝ちたい」と瞳を輝かせた。
西日本新聞社