オペラ座続編ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」 市村正親「ファントム俳優として幸せ」
英国の作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェッバーの不朽の名作「オペラ座の怪人」の続編として作られたミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」が来年1月17日、東京・日生劇場で開幕する。 平成26年の日本初演時、31年の再演時ともに全公演のチケットが完売となる人気作。今回は3度目の上演となる。オペラ座の怪人、ファントムが歌姫、クリスティーヌへの思いを抱いたまま謎の失踪を遂げてから10年後が描かれる。 ファントムを市村正親、石丸幹二、橋本さとし、クリスティーヌを平原綾香、笹本玲奈、真彩希帆のトリプルキャストで上演される。製作発表会見が10月下旬に開かれ、出演者らが楽曲を披露した後、作品への思いを語った。 「オペラ座の怪人」「ラブ・ネバー・ダイ」のオリジナル・キャストを務めた市村は「ファントムという役に出合ったのが39歳だった。10年後のファントムの物語があると聞いて運命的な何かを感じていたところ、出演の話がきて〝ファントム俳優〟としてはやらざるを得ないというか、こんなに幸せなことはない」と喜んだ。 クリスティーヌ役の平原は、市村とともに今回で3度目の出演となる。22年に「ラブ・ネバー・ダイ」の日本版サウンドトラックで歌い、この時初めてミュージカルに挑戦。「『ラブ・ネバー・ダイ』は歌うこと、演じること、ミュージカルの舞台に立つ上でいろいろ大切なことを教わった大事な作品」と振り返った。 ほか主要な登場人物はすべてダブルキャスト。クリスティーヌの夫、ラウル・シャニュイ子爵を田代万里生、加藤和樹、クリスティーヌの親友、メグ・ジリーを星風まどか、小南満佑子、メグの母親、マダム・ジリーを香寿たつき、春野寿美礼。 2月24日まで。問い合わせはホリプロチケットセンター(03・3490・4949)。(水沼啓子)