現職の官房長官から総理を目指す!林芳正氏が掲げる「仁の政治」とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
推薦人の依頼で国会議員の間を回った際、「参議院に所属する総理が、衆議院の解散権を持つことに違和感を覚える」と言われ、衆議院へのくら替えを意識したそうです。 MC伊藤「当時の立候補者数は最多の5人。推薦人確保は?」 林氏「当時は国会議員が半分くらい。20人の推薦人を集めるのは大変だった。また、その時にわかったのは、推薦人に名前が出ること。このハードルが高い」 前回、林氏が立候補した総裁選と今回の違いでもうひとつ気になるのが、派閥の問題です。 「宏池会は一致団結について割と自由なところがあった」と語る林氏ですが、「自分たちの仲間内から出る時は、というのが(上川陽子氏の立候補により)名実ともになくなった。やはり変わったなと思った」とつぶやきました。
林氏の政策「仁の政治」「人にやさしい政治」とは?
世代にかかわらず、多様な選択肢を選べる「ウェルビーイング向上社会」、「仁の政治」「人にやさしい政治」を前面に押し出した理由は。 林氏「東洋の思想の中で一番大事な価値。儒教で説かれる仁義礼智信、中でも仁が大事。政府が、国民全体に対する広い愛や慈しみの心をしっかりと持っているのが基本姿勢。そこから『人にやさしい政治』へとつながります」 林氏の政策では、「3つの安心」を位置づけます。 格差是正と少子化対策 国土強靱化 外交・防衛 少子化対策では、結婚したいけれどできない人と、選択肢に持っていない人は選択肢として分けた上で、「中長期で、結婚したいとか子どもを持ちたいと思ってもらえるように、思った人が実現できるようにやっていくような対策をしたい」と次の3点に力を入れると語ります。 雇用環境の整備 地域の活性化 公教育の再生 岸田政権への継続性については「足し算と引き算がある」と説明します。 足し算としては、こども未来戦略にリモートワークや副業、リスキリング、ジョブ型人事など、「働く場が自分のニーズに合わなかった人が、自分に合った働き方ができるように」と説明します。 引き算は、「所得減税より現金給付」とし、減税に比べ条件がシンプルになること、行政コストも低くなると説明します。 林氏「仕事をして自分で稼いだほうが、再分配で給付されるより幸せだと思う。選択肢が増え、豊かさから自由、幸福度を上げられる場をさらにあと押ししていければ」
外交・防衛問題について
外交防衛については、どうあるべきでしょう? 林氏は、「高専につながる学校制度や、教室を自分たちで掃除するような態度の養成など、日本はいいイメージを持たれている」と、「外交における日本が積み上げてきた信頼を活かして、国益を増やすための外交をする」と語ります。 他方、防衛力や軍備については、「今までになく複雑な安全保障環境に置かれている」とし、防衛力の抜本的な強化を図る方向です。 林氏は「外国に向けては存在感や強さを示すべきで、やさしくできるためには、力がなければいけない」と説明します。