現職の官房長官から総理を目指す!林芳正氏が掲げる「仁の政治」とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年9月11日に公開された動画のテーマは「林芳正氏・総裁選立候補の理由」 自民党総裁選挙への立候補を表明した林芳正氏に、総裁選立候補の理由を伺いました。岸田政権下で官房長官を務める林氏は、岸田政権からプラスするもの、マイナスするものがあると「仁」を掲げ「人にやさしい政治」を目指すと述べます。 【このトピックのポイント】 官房長官の経験が総理への挑戦をあと押し 林氏の政策、3つのキーワードとは 外交・防衛問題については?
林氏のプロフィールは以下の通りです。 林氏は、1995年に参議院議員に初当選。参議院と衆議院通算6期目、これまでに6つの閣僚ポストを経験されています。 「どのポストでも印象深い経験。それを経て、今、官房長官を務めている」と語る林氏は、官房長官の役割は、以下の3つと整理します。 すべての領域をまとめ、政府全体としての政策を作っていく横串の役割 それらを記者会見でしっかり伝えるスポークスマンとしての役割 もうひとつは危機管理 災害の時、官房長官にはスポークスマンとしての役割が求められます。一定以上の災害などが起きた際は、30分を目安に官邸に駆けつけなければいけないとのこと。このため、「24時間365日、常に携帯を枕元に置いている」という林氏ですが、「官房長官の前に、これまで、いろいろなポストを務めてきてよかったなというのが実感」と振り返ります。
官房長官を経験し、総理の大切さと難しさがわかった
9月3日に自民党総裁選に立候補表明をされた林氏は、出馬表明会見で「実績と経験」を強調しています。 林芳正氏「官房長官の仕事とは、総理大臣の近くにいて意思疎通をしながら、その時々に最適な活動をすること。各所をまとめて発信する、そういったことのマニュアルはどこにもない。いろいろ議論しながら決めていかなければならない、これが政権運営だと思った」 「通常運転ならともかく、自民党も厳しい状況にある」と表情を引き締める林氏は、日本の経済がようやく上向けるかといった大事な時に、外交面では平和が当たり前でなくなってきていると続けます。 MC伊藤由佳莉「参議院5期を務めた後、前回衆院選にくら替えしたのは、総理を目指してのことでしょうか?」 林氏は山口県選挙区が地元です。若い頃、ある市長に「若くして出るんだから総理になる気があるのか。あるなら応援してやる」と言われた時は「長州の気風にちょっと面食らった」と笑いますが、閣僚経験を積むごとに覚悟が育ってきたようです。 林氏「総理が決断するのは難しいこと。誰も決められない。なってみないとわからないが、官房長官で雰囲気を感じることができ、この仕事の大事さと難しさが徐々にわかってきた」 実は林氏は、自民党が野党時代の2012年にも総裁選出馬を経験しています。当時のことを、「日に日に日本がおかしな方向に向かっている焦燥感、危機感が強かった」と語ります。