2024年も「賃上げ継続」なら日本株には好材料 国内企業の「賃上げ率」を予想【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
平均賃上げ率は調査試算で4.16%、弊社予想は4.5%、賃上げ継続なら日本株には好材料
賃金改善の具体的な内容は、ベアが53.6%、賞与(一時金)が27.7%でした。ベアは3年連続で調査開始以降の最高を更新し、初めて50%を上回りました(図表2)。また、調査では、総人件費の変動に関する回答を基に給与などの試算結果を公表しており、2024年度の従業員の給与は平均4.16%増、賞与は平均4.04%増、各種手当てなどを含む福利厚生費も平均4.06%増との見通しが示されました。 弊社は2024年の賃金について、ベアが3%、定昇を合わせた賃上げ率は平均で4.5%に達するとみており、2023年の3.58%を大きく上回ると予想しています。具体的には、前述の3月15日以降に順次公表される春闘の回答集計結果を確認していくことになりますが、仮に弊社の予想に近い数字となった場合、日本経済のデフレ脱却期待が一段と高まり、日本株にとっては強い支援材料になると思われます。 (2024年2月28日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2024年も「賃上げ継続」なら日本株には好材料 国内企業の「賃上げ率」を予想【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 2024年も「賃上げ継続」なら日本株には好材料 国内企業の「賃上げ率」を予想【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 日経平均〈最高値〉更新 今回の株高は「バブルではない」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 【日本株】昨年4月以降の「株価上昇」を主導したのは“欧州勢”…「海外投資家の日本株売買状況」を地域別に検証する【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 日経平均〈史上最高値〉も視野…日本株を押し上げる「3つの注目ポイント」と「追加的な好材料」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 実は恐ろしい「日経平均7万円シナリオ」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】