82歳料理研究家が考案「バナナ酢」は黄金コンビの長寿食!医師も太鼓判を押すスゴイ効果
バナナと黒酢は黄金コンビの長寿食
「バナナは、最近注目されている低FODMAP(フォドマップ)食品。お腹の調子を整えるのにおすすめです」 と、腸に詳しい内科医・江田証(あかし)先生。FODMAPとは、腸で吸収されにくい糖質の総称*で、低FODMAP食は繊細なお腹の人向けの食事法として注目されている。 *オリゴ糖類(O)、二糖類(D)、単糖類(M)、糖アルコール(P)の頭文字と、Fermentable(発酵性の)という形容詞を先頭につけた言葉
意外にもりんごはNG!腸活のイチオシはバナナ
「例えば、一般的にりんごは健康にいい果物とされていますが、実はFODMAPを多く含んでいるため、食べると下痢や便秘を悪化させます。それに対してバナナは、FODMAPが少なく、整腸作用が認められています」(江田先生、以下同) 理由は、豊富な食物繊維。 「バナナには、便のカサを増やしたり、腸の中で発生した毒素を排出したりする“不溶性食物繊維”と、善玉菌のエサとなり有益な腸内細菌を増やす“水溶性食物繊維”の両方が入っています。 また、バナナを食べることで悪玉菌が減るというデータも報告されています」 腸に関連しながらあまり知られていない効果も。 「精神を安定させるホルモンのセロトニンは、実は9割が腸で作られています。バナナには、セロトニンのもととなるトリプトファンという成分がたくさん入っています。 さらにトリプトファンがセロトニンに変わる際に必要なビタミンB6も豊富に含まれており、精神を安定させる効果が期待できます。更年期の不定愁訴の軽減にも効果的」
アンチエイジングや認知症抑制にも期待大
黒酢にも、オトナ世代にうれしい効果がたくさん。 「人は体内に取り入れた酸素をATPというエネルギーにかえて活動していますが、その過程で活性酸素という有害物質を生み出し、それが老化やがんの原因となります。 お酢には、この活性酸素を除去する抗酸化作用があります。特に黒酢は、普通のお酢よりも強い抗酸化作用が」 さらに、注目の情報も! 「マウスの実験段階ですが、お酢は脳の記憶に関わる領域、海馬を活性化するといわれていて、アルツハイマー型認知症の抑制効果も期待されています」 それぞれ優れた健康効果を持つバナナと黒酢。その両方を手軽にとれるバナナ酢は、まさに健康長寿食品。 「飲んだり料理にかけたりすることで、溶け出した成分をとることができますが、食物繊維をとるには、漬け込んだバナナもぜひ活用を。ただし、バナナにはカリウムが多く含まれますので、腎臓が悪い方はとりすぎに注意してください」 バナナのすごい栄養素 ・低FODMAP ・トリプトファン ・ビタミンB6 ・水溶性食物繊維 ・不溶性食物繊維