「誇りを傷つける」大谷翔平の“分からなかった発言”が波紋 韓国メディアがチュ・シンス超えに不満「記録に意味を見出さない」
何気ない一言も注目を集めてしまう。それが国際的なスターの“宿命”なのかもしれない。一部で波紋を呼んでいるのは、現地時間9月17日に敵地で行なわれたマーリンズ戦で5試合ぶりとなる48号2ランを放った大谷翔平(ドジャース)のコメントだ。 【動画】2階席へ豪快弾!大谷翔平の「チュ・シンス超え」の48号2ラン 打った瞬間の確信弾だった。「難しい球をしっかり打てた」と強振した大谷の打球は、あっという間に右翼席の中段に着弾。これが彼にとってメジャー通算219本目の本塁打となり、レンジャーズなどで活躍したチュ・シンスの記録(218)を抜き、アジア勢単独トップとなった。 韓国球界のレジェンドがメジャーリーグでの16年間で積み重ねた“大記録”を、わずか7年間で上回った大谷。この結果に彼は「わからなかったので……。それはいいことですし、1個でも積み上げていけばいいのかなと思う」と正直に吐露。さらに「まだキャリアの途中ですし、あまり今の数字がどうこうというのは気にしなくていいのかなと。終わった時に自分で確認できればいい」と冷静に語った。 まだまだ通過点ということなのだろう。ただ、キャリア先を見据えた大谷の発言は、チュ・シンスの母国でちょっとした物議を醸した。日刊紙『スポーツソウル』は「大谷は記録のことを知らなかったと言及した。それはチュ・シンスの誇りを傷つける発言である」と指摘。レジェンドが残した節目の記録に関心を抱いていなかった大谷に対して、ややネガティブな意見を展開した。 無論、国内野球の「英雄」でもあるチュ・シンスを“凌駕”した大谷の才覚には、賞賛も相次いでいる。ニュースサイト『Newsen』は「呆れてしまうほどに記録が多すぎる。大谷はついにチュ・シンスを超えた」と指摘し、アジア記録に関心を示さなかった大谷のコメントを次のように伝えた。 「50-50(シーズン50本塁打・50盗塁)という途方もない偉業に迫っているからか、それとも何年前からあらゆる記録を覆し、すべて覚えられないほどの“記録の男”になったからなのだろうか。大谷はチュ・シンスを超えたという記録の事実に全く意味を見出さない彼はあくまでいい打撃を続け、大記録に挑戦する心構えでいる」 果たして、大谷はここからどこまで本塁打を積み重ねるのか。韓国でも、“英雄”を超えた男は大きな注目を集めている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]