関西学院大

　関西学生は21日、関学大が京大を破り、2季連続17度目（旧リーグ時代含む）の優勝を飾った。春秋連覇は旧リーグ時代の1959年以来65年ぶり。関学大は九回、代打・山畑（4年・健大高崎）が逆転の3点三塁打を放った。 【写真】春秋連覇を果たし、マウンドに集まって喜ぶ関学大の選手たち

磨いた打撃9回に逆転

　一回、関学大は四つの押し出し四死球と、暴投で5点を失った。だが、ベンチは暗くならなかった。春から磨いてきた打撃に自信を持っていたからだ。

　ジワジワと追い上げ、2点を追う九回、敵失で1点差とし、一死満塁で山畑が代打で登場。「甘い球がきたら、いこうと思っていた」。初球を捉え、右中間への走者一掃の三塁打とした。

　けがにより投手陣に複数の離脱者が出たため、野手は失点を見越し、打力の向上に注力。主将の小川（4年・筑陽学園）は「ノルマは3点。接戦でなく大量得点を目指した」という。フリー打撃では様々な状況を想定して打席に入り、選手同士で課題を指摘。今季は13試合中11試合で4点以上を挙げ、1試合の平均得点も春の3・4点から秋は6・3点へアップした。

　小川は「最初はチーム内で連覇の言葉は出なかったが、狙えるのは自分たちだけと思ってやってきた」と振り返る。「（開幕前は）1勝もできないんじゃないかと思った」（本荘監督）というチームが、打ち勝って栄冠を手にした。（豊嶋茉莉）

「同立戦」は立命館

▽関学大（2勝）8―6京大＝勝ち点関学大4、京大1、立命大（2勝）3―0同大＝勝ち点立命大3、同大1