14日から16日の３連休、山陰地方は猛暑に加え不安定な天気となり、島根県東部では15日夜に猛烈な雨も降りました。 一夜明けた16日は、厳しい残暑に見舞われましたが、各地の観光地は大勢の人出でにぎわいました。このうち、7月の大雨による被害があった出雲市大社町の日御碕地区では、一般車両通行再開後はじめての3連休を迎え、観光客の姿が戻ってきました。 15日夜の山陰道、車のフロントガラスに叩きつけるようなどしゃぶりの雨となりました。秋雨前線と湿った空気の影響で、島根県東部では猛烈な雨が降り、局地的に時間雨量が100ミリを超え、一時大雨洪水警報が発表されました。 記者： 雨が地面を叩きつける音が、この位置まで（マンションの５階）聞こえてきます。非常に強く降っています。 JR山陰線の米子ー松江間では、午後10時前から午前1時前まで列車がストップ。乗客約650人に影響が出ました。 一夜が明けて迎えた16日の3連休最終日。昼前の出雲市大社町の神門通りは、大勢の観光客でにぎわっていました。 観光客： 九州から来ました。宍道湖の近くで泊まって、松江城に行ってから来ました。きょうは日帰りです。（日御碕が）復旧したので、この後行こうかと思っている。昔も行ったことがあるので懐かしい。 神門通りから約10キロ離れたその日御碕地区では…。 宍道正五記者： 日御碕灯台近くの駐車場には、広島、愛媛、山口など多くの県外ナンバーの車が停まっています。 7月の大雨による影響で通れなくなっていた仮設道路は、9月7日に観光客など一般車両も通行可能に。観光の再開後初めて迎えた3連休、開通を待ちわびた観光客が訪れ、観光名所の日御碕灯台周辺は、約2か月ぶりににぎわいを取り戻しました。 観光客： お目当ては灯台です。大雨の影響で道路が崩れていたんですよね。来ることができてラッキーです。 観光客： 夏からここに行きたいと言っていたけど、（道路の崩落は知らなかった）最近まで来れなかったんですか。良かった来れて、ありがとうございます。 約2か月間、休業を余儀なくされていたこちらの店では店の前に「オープン」の看板。お昼どきの客を迎える準備が進んでいました。 misaki cafe tatsuzawa・龍澤智子さん： ２か月間困っていました。（この連休は）大忙しで5月のゴールデンウィークみたい。リピーターさんも多くて、「待ってたよ」と言って来て下さるので、励みに頑張っています。 ７月の大雨で、県道が崩落してから、日御碕地区では宿泊施設や土産物店、飲食店など18の業者が休業していましたが、今はそのほとんどが営業を再開。灯台近くのメインストリートにも活気が戻ったようです。 土産物店の店主： （夏の売上げを）取り戻すことはできないけど、この連休に期待している。来週も天気に恵まれると良い。 ただ仮設道路では依然として、観光バスなど大型車両の通行が制限されていて、日御碕地区の観光業者は、来週の3連休もマイカーで訪れる個人客に期待を寄せています。 出雲市内の周遊観光バスも、県道の崩落後から中止していた日御碕灯台周辺への乗り入れを9月21日から再開することにしています。秋の行楽シーズンは始まったばかりですが、観光業支援のため、復興のスピードアップが求められます。