【漫画】触れると死ぬ…“有毒人種”の女子高生をめぐる命がけの授業に「考えさせられる」「いい話すぎる」の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、有毒人種の女子高生をめぐって繰り広げられるヒューマンストーリー『身体から毒液が漏れ出てしまう女の子の話』をピックアップ。作者の頑張照人さんがX(旧Twitter)上で同作を投稿したところ、11万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、頑張照人さんに制作の背景を伺った。 【漫画】「有毒なのは誰…?」差別と偏見について考えさせられる学園漫画に反響多数 ■突如あらわれた“有毒人種”、尾崎さんにクラスメイトの反応は…? ある日、2年A組に転校生がやってきた。彼女は防護服に身を包み、「尾崎です。怖がらないで聞いてほしいのですが…私には毒があります」と打ち明ける。 生まれながらに身体に猛毒をまとった“有毒人種”、尾崎さんを目の当たりにしたクラスメイトたちは、戸惑いを隠せない様子。 転校生の噂は学校中に広まり、みんなに避けられているという孤独感から、ひとり教室で涙する尾崎さん。「私がいると迷惑かけちゃうから…」とふさぎこむ彼女に対し、先生はある提案をしたのだった。 先生の計らいによって、2年A組は森の散策へ出かけることに。先生が、森に自生する毒を持った植物を例に挙げながら、「自らの体質に一番悩んでいるのは尾崎さん本人だ」と語ると、尾崎さんも「みなさんと仲良くなりたい、ただそれだけなんです…」と本音を吐露。この出来事をきっかけに、クラスメイトと尾崎さんとの関係に変化が起きた。 しかし翌日、尾崎さんが他のクラスの生徒とぶつかって転倒し、防護服が壊れてしまう。先生は、尾崎さんから溢れ出た毒液も顧みず、助けに駆け付けたのだった――。 実際に作品を読んだ人からは、「色々と考えさせられますね」「先生の命をかけた授業すばらしい」「普通の人間の方が毒がある。みんな、それぞれ毒がある」「これいい話すぎるでしょ」などといった反響が多数寄せられていた。 ■「人間が毒を持ってしまったらどうなるか…」作者が語る制作のこだわり ――『身体から毒液が漏れ出てしまう女の子の話』を創作したきっかけがあればお教えください。 差別と偏見をテーマに、なにか作品を描きたいと思ったのがきっかけです。 ――『身体から毒液が漏れ出てしまう女の子の話』を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。 森の植物たちの絵にこだわりました。 資料を頼りにできるだけ忠実に描いた分、先生が生徒たちに語る内容に 説得力が生まれたと思います。 ――『身体から毒液が漏れ出てしまう女の子の話』の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 先生が尾崎さんたちを森へ連れ出すシーンです。 この作品で伝えたかったことを、先生が話してくれています。 最後のページも好きです。 ――有毒人種の女の子というキャラクター設定が非常に衝撃的ですが、どのようなところから着想を得たのでしょうか。 毒を持つ植物や虫、魚はいますが、人間が毒を持ってしまったらどうだろう…と。 差別と偏見をテーマにしようと決めていたので、“病気”ではなく、“人種”という強い言葉をあえて使いました。 ――創作してみたい漫画のテーマや、今後の目標などお聞かせください。 テーマを先行して描くと暗いものになりがちなのですが、そこも含めて個性だと思うので、これからも創作に活かしたいです。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 現在ジャンプ+の担当さんにお世話になりながら、作品掲載を目指して頑張っています。 頑張照人という名前を見かけた際は、ぜひ応援していただけると嬉しいです! Xでも定期的に作品を更新しているので、そちらもよろしくお願いいたします。