西之表港で高速旅客船ロケット3が岸壁に衝突 原因は「入港時に逆噴射できなかった可能性」
種子屋久高速船(鹿児島市)は24日、旅客船「ロケット3」(164トン)が23日に西之表港(西之表市)の岸壁に衝突した事故原因について、「入港する際、逆噴射できなかった可能性が高い」と明らかにした。 【写真】〈関連〉岸壁に衝突し破損したロケット3の船首=23日午後2時半ごろ、西之表市の西之表港(種子島海上保安署提供)
同社によると、同日の初出港前の点検や、事故前に出港した安房港(屋久島町)での簡易点検では異常はなかった。5月には年に一度の定期点検をしていた。 ロケット3は安房港を午後1時10分に出港後、西之表港を経由し、鹿児島本港南ふ頭(鹿児島市)に向かう予定だった。衝突により船首先端部と船尾右舷側を損傷。岸壁と設置されたフェンスの一部が破損した。乗客と乗組員計133人にけがはなかった。 船は西之表港に係留したままだが、代替船によりダイヤに支障はない。種子島海上保安署は調査を継続するとしている。
南日本新聞 | 鹿児島