台湾最大規模の旅行博開幕 頼総統、「観光立国」に向けた産業振興に意欲
(台北中央社)台湾最大規模の旅行博「台北国際トラベルフェア」(ITF)が1日、台北市の南港展覧館1館で開幕した。開幕式に出席した頼清徳(らいせいとく)総統は、「政府は観光立国を政策ビジョンとし、観光産業の振興を推進する」と意欲を示した。 32回目の開催となる今年は、日本や韓国、香港などを含む過去最多の111の国や地域、都市、企業、団体などが1500ブースを出展した。 頼総統は、観光は国家のソフトパワーであり、堅実な外交力であると強調。官民が共に努力し、多分野・多地域で協力することが非常に重要だと語った。その上で、中央と地方政府が緊密な意思疎通を保ちながら「深みのある旅」、「特色ある旅」の質向上とPR強化を図り、観光産業を発展させたいとした。 また交通部(交通省)観光署(観光庁)が制作した新たなPR動画が、世界のメディアで放送を開始したとし、より多くの外国人旅行客の訪台に期待を寄せた。 周永暉(しゅうえいき)観光署長は、今年のITFが国内外の旅行業者の交流・協力促進プラットフォームとなり、台湾の豊かな特色と文化をより多くの海外からの旅行客に見てもらえることを信じていると語った。 (温貴香、汪淑芬/編集:齊藤啓介)