【沢田康文の欧州競馬リポート】名伯楽ラフォンパリアス師が今年限りで引退~ディープらの仏遠征時に馬房を貸与
既報の通り、16日にシャンティイ競馬場で行われたフランス版オークスのディアヌ賞(GⅠ、芝2100メートル)は、伏兵のスパークリングプレンティが優勝した。 騎乗予定だったクリスチャン・デムーロ騎手が8日に落馬して指をけがしたため、代打を務めたトニー・ピッコーヌ騎手は「クリスチャンには申し訳ないような気持ち。彼の助言通りに前半の折り合いに気をつけて、最後はすごい末脚を使ってくれた」と振り返った。 また、カルロス・ラフォンパリアス調教師(61)が今年限りで引退することも明らかになった。「今年が私の最後のディアヌ賞」と語ったもので、管理馬のハーフデイは逃げて12着だった。 ラフォンパリアス調教師はフランスを代表する名トレーナーのひとりで、2012年にはソレミアで凱旋門賞を制覇し、同年のジャパンCにも参戦(13着)。1997年にサクラローレル、06年にディープインパクトがフランス遠征したときはシャンティイの馬房を貸与したことで知られる。02年の仏GⅢサンジョルジュ賞ではメイビーフォーエバーの鞍上に武豊騎手を配して優勝した。引退後は故郷のスペインに帰国し、家族や友人との時間を大切に過ごすという。(在仏競馬記者)