巨人・菅野

　4年ぶりのリーグ優勝へ、菅野で虎狩りだ。首位の巨人は先発ローテーションを再々編した。両リーグトップ14勝の右腕を中6日で22日の阪神戦（甲子園）先発に向かわせる。「この数試合で順位が決まると思うので頑張ります」と話している右腕が、2ゲーム差の2位で追いすがる宿敵にとどめを刺す。 　当初は中5日で21日の広島戦先発後、28日と2戦続けて広島戦に登板予定だった。ところが、その広島が9月3勝11敗と急失速。目下の敵は9月10勝3敗と勢いに乗る阪神となった。 　その宿敵相手に菅野は今季4戦で1勝0敗も、防御率0・98と圧倒。前回15日の中日戦は中4日で力投したベテランは「僕は結果を出して“こういうふうにやるんだぞ”って背中で見せていけたら一番いい」と頼もしさが増している。阿部監督は「そこでしょ。そこしかないでしょ」と上位との直接対決に気合十分。 　まずは引き分け以上で優勝マジックが点灯する18日のDeNA戦にグリフィンが先発。助っ人左腕を次戦は中4日で23日の阪神戦に投入する見込みだ。 　 　“セ界制覇”も懸かる。3戦残す広島にはあと1勝でシーズン勝ち越しが決定。11勝11敗1分けと五分の阪神には1勝1分け以上で、阿部監督が主力でリーグ連覇した13年以来11年ぶりのセ・リーグ全球団勝ち越しとなる。最短優勝は23日。4年ぶりの勝利の美酒まで、あと少しだ。（青森　正宣） 　≪巨人　同率勝率に備え阪神戦勝ち越しが重要≫巨人は勝率同率にも備えて阪神戦に勝ち越しておきたい。現在引き分けが同数6の両軍は、勝率が並ぶ可能性がある。 　並んだ場合のリーグの順位決定は（1）勝利数（2）直接対決の成績（3）交流戦を除くリーグ内の勝率の順に決まるが、今後両軍引き分けがないまま同率で並べば（1）は同数になる。 　（2）は現在五分で、残り2試合を1勝1敗なら五分のまま。（3）は交流戦では勝率が上だった巨人が、リーグ内勝率では阪神を上回ることはない。 　直接対決が五分で終わり、同率で並んでシーズンを終えれば、阪神が優勝することになる。