移籍の大倉颯太がファンと交流…新天地での開幕を前に「自分が求められていることを体現できれば」
アルバルク東京が8月27日から期間限定でSHIBUYA109渋谷店 地下1階 DISP!!!で、『アルバルク東京 POP-UP SHOP』を出店。期間中はコラボレーショングッズ販売や選手来店イベントやルークのグリーティングなどが行われたが、最終日の9月4日には大倉颯太が来店した。千葉ジェッツから移籍後、これまでも「渋谷センター街夏まつり」などA東京の公式行事に参加はしているが、直接ファンと触れあるのは初めて。POP-UP SHOPでファンが購入したグッズにサインを入れたり、写真撮影に応じるなど、ファンとの交流を楽しんだ。 イベント終了後にメディアの取材に対応した大倉は、「すごく新鮮な気持ちですし、109のような大きな施設でやれたことはうれしいですね」と感想を語った。「このようなイベントがあるのは契約前には知らなかったのですが、ファンの皆さんの応募も多かったと聞きましたし、売上にもつながったようなので、その面でもうれしいです」と笑顔を見せた。 2024-25シーズンの開幕まで1カ月を切った。大倉はA東京の一員として初めてシーズンに臨むことになるが、「試合をやってみないとわからないところもありますが、(アドマイティスHCなどから)求められている事はわかってきたつもりなので、あとは優勝に向けて突き詰めていくだけです」と、練習での充実ぶりを口にした。 「もともと知っている選手も多いので、コミュニケーションは取りやすいですし、外国籍選手も声をかけてくれます。僕自身、アルバルクのバスケのファンとして試合を見ていたこともあり、『あっ、そういうことだよね』と練習の中でスッと入ってくる部分はあるので、逆に言うとこのバスケができて楽しいという思いはあります」 質疑応答の中には、8月末にアオーレ長岡をメイン会場に行われた全国中学校バスケットボール大会について触れられた。大倉の出身校である布水中学校と、大倉の恩師が指揮を執った金沢学院大学附属中学校の2校が準決勝進出を果たしたが、石川県勢として同時にベスト4入りしたのは初めての快挙だ。 「僕たちがプレーしていたころと比べるとゾーンディフェンスが禁止など変わっているところは多いのですが、石川県からの2チームがベスト4に入ったことはすごく誇りに思います。この勢いを高校でもつなげてほしいので、これからの活躍に期待しています」と、エールを贈ったのと同時に、後輩たちから刺激をもらったようだ。 ファンとの交流の中にはバスケ部でプレーする男子高校生から直接プレーについてアドバイスを求められる場面も。「ガードとして大切にしていることは何かを聞かれました。普段、こういうようなやり取りはあまりないのですが、こういう場に来て自分の聞きたいことを自分の言葉で質問してくれるのってすごいと思いました。彼のような高校生がいることで、自分も頑張ろうと思いました」 メディア対応の最後に、「チームに必要なことだったり、自分が求められていることを体現できればいいなと思います」と、肩ひじを張らない自然体の受け答えに、来たるべくシーズンへの自信がみなぎっていうように見えた。 文=入江美紀雄
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