<街ぶら>大阪・寝屋川「オンキヨー」特別試聴室へ ── レコードプレーヤー・スピーカーのこだわりとは
アナログには低音響く大きなスピーカーを
さらに、レコードといえば大きなスピーカーがつきもの。さすが音響メーカー、そのスピーカーにもこだわりをみせる。 空気中に演奏音を放出したとき、まさにそこにいる感じでよみがえるのがオーディオの魅力だ。そこで、せっかくアナログを聴いてもらえるなら、ちゃんと大きな特に低音がしっかりでる30センチのもので出し切らないと楽しみきれないよと議論を続け、このほどD-77NEという大きめのスピーカーも販売するという。 「これは30年前に販売され、今回で11代目。前回から15年ぶりのニューモデルなんです」と深江さん。このタイプの製品はお客さんいないだろうし、やめるかどうかの話にもなっていたが、先の議論の結果、販売に至ったという。 最近では音楽は、ヘッドホンなども良い製品が出ていて、通勤中などの時間でも、自分の好きな音楽で自分なりの空間を作っている。だが、それとは別にレコードを週末とか休日に、家で音量を上げめにして楽しんでいる人も増えている傾向だという。「私たちは社内で『週末Hi-Fi』って呼んでますが、そんな場を提供する後押しが出来たら」と深江さんは話している。
開発メンバーが開発した特製コーヒーも
「ONKYO」という名前や、その製品は知っていても、大阪の寝屋川の香里園駅近くででこうした製品の開発が日々行われていることを筆者は知らなかった。
試聴室で同社開発技術部主幹技師で音響責任者の北川範匡さんは「音もコーヒーも似たところがあって、手作りなんです。どうぞ」とブラックでも飲みやすい「特製コーヒー」を入れてくれた。 開発メンバーの趣味ながら、インスタントなどではなく、温度調節などをしながら何杯でも飲めるコーヒーをあみだしたとか。「健康とかも大事ですから」。そういうことも考えてこそ、ええ商品を作り出していこうと頑張れると北川さんは話す。さて、次はこの寝屋川から、どのような音響機器が生み出されるのだろうか。