「虎に翼」ヒロインの母好演、石田ゆり子に心をつかまれた甘味処での名場面 松山ケンイチに一喝「お黙んなさい!」
【TV視てますか?】 連続ドラマはすべからくリアルタイムで見るべし、なんて言うつもりは毛頭ないが、東京都知事選の告示日だった20日に放送された2作は「どうせ見るならリアルタイムで」の好例だった。 【画像】59話場面シーンより、泣きじゃくる娘、佐田寅子(伊藤沙莉)をみつめる猪爪はる(石田ゆり子) 1作はテレビ朝日「Believe―君にかける橋―」(井上由美子脚本)の最終回。黒幕の1人はやはり、賀来千香子ふんする都知事だったがたまたまとはいえ、告示のニュースを見た直後でもあり、ヘンに生々しく映った。 都知事が女性のドラマといえば、3年前のTBS日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」がそうだった。演じたのは石田ゆり子。本名が石田百合子だと知ったのも、その時だ。知事は突発性拡張型心筋症を抱えていた。 その石田がヒロイン寅子(伊藤沙莉)の母・はる役を好演した(と過去形で書くのが悲しい)のが、もう1作、NHK朝ドラ「虎に翼」(吉田恵里香脚本)だ。石田は19日放送回で突然、庭先で倒れ、翌20日の回で、「翼」が生えたように天国へと旅立った(ように思えた)。 同夜に放送の「Believe」も、ラストに主演の木村拓哉の妻役の天海祐希が、がんで…。タイトルロゴが「live」の部分を明るい色で強調したデザインだったのに…。 本稿は20日夜、2つの悲しみに打ちひしがれた思いで書いている。ともあれ「虎に翼」は9月まで続く。女性で日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子さんをモデルにした本作。この辺で一度、書いておこうと思ったが、書くことが多すぎる。 1点だけ。「虎に翼」で甘味処「竹もと」のモデルとなっている神田須田町の「竹むら」には、好物の揚げまんじゅうを食べに何度ものれんをくぐったことがある。第1週だったか、その竹もとで女学生の伊藤と裁判官の松山ケンイチが再会するが、松山は伊藤に非礼な言葉を投げる。と、障子の陰から「お黙んなさい!」。石田が現れて松山を一喝した後、書店へ寄り、娘に六法全書を買ってやった。 前半の名場面は数々あれど、この回で心をつかまれた。 (新橋のネクタイ巻き)
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