「婚姻届に縛られない家族という絆が心地いい」5児の母モデル・鈴木サチ(44)ステップファミリー歴10年の今
── その考え方に、パートナーは賛成だったのですか? 鈴木さん:「結婚するつもりはありません」というのは最初から伝えていました。この先、籍を入れていないことで不都合があったらそのときに考えよう、と。例えばどちらかが入院して、夫婦でないと病室に入れないとか、そういったことがあれば、また考えます。パートナーとしては「子どもが自分の姓でないのは正直違和感があるし、少し寂しい」とは言っていましたが…それでも、私の考えを理解してくれていると思います。
── 上の2人と下の3人のパパが違うことについて、いままで説明が難しい局面はなかったのでしょうか? 鈴木さん: 今の形を「なんで?」って聞かれたことは一度もなくて。第三子はこの間5歳になったばかりなので、お姉ちゃんやお兄ちゃんに別のお父さんがいることはまだわかっていないと思います。でも、もしかしたら上の2人が「お父さん」と呼んでいないことを少しは認識しているのかもしれません。 ただ、下の子たちにとっては、今の環境が生まれたときから当たり前なので。上の2人がパパに会いに行って不在だったりすると、「どこ行ったの?」と聞いてくることはあるけれど、「お姉ちゃんたちのお父さんのとこだよ」と答えると、「ふうん」となんとなく納得していて、それ以上は疑問をもたないようですね。
成長するにつれて状況を理解しはじめたら、ちゃんと説明しなくちゃなとは思っています。 ── 日常生活のふとしたときに、小さな嘘をついたりごまかしたりなどはしないように意識していますか。 鈴木さん:ことさらに隠したりはしないですね。パートナーと上の2人の子どもは、血は繋がっていないですが、でも私目線だとみんな繋がっていて、みんな家族。私がそういう感覚だから、みんなもそうなのかなぁと。血は繋がっていないから言いづらいとかそういうのはなく、一緒に暮らす「家族」として、風通しはいいと思います。