「婚姻届に縛られない家族という絆が心地いい」5児の母モデル・鈴木サチ(44)ステップファミリー歴10年の今
ちなみに、子どもたちが現在のパートナーを呼ぶときは、普通に名前で呼んでいます。でも、「友達」というのともまた違う。「家族」という関係であり、一番近くにいる大人…そんな存在です。そのことは一緒に暮らすことになった当初、彼から直接子どもたちに伝えていましたね。 ── 家族間が円満になるように、ルールを作ったりはしていますか? 鈴木さん:そういうのは特に作っていないんです。上の2人は今の家族の形をすでに理解しているし、言いたいことを言い合える関係だと思います。パートナーと長女は、しょっちゅう喧嘩したりしていますし(笑)。血は繋がっていないけれど、思ったことをある程度、正直に言い合える関係が築けているのはよかったなぁと思います。
── きょうだいは仲良しですか? 鈴木さん:とっても仲良しです!上の2人は、下の子たちを超~かわいがっていて。一番上の娘なんかは、「なんでうちの弟ってこんなにかわいいの~!かわいすぎ!」ってずっと言っていたり(笑)。きょうだいはみんな、気持ちが繋がっている感じがします。
■あえて事実婚を選択した理由は ── 現在のパートナーとは事実婚で籍を入れていないそうですね。「籍を入れる」ことに意味を見い出せないなど、明確な理由があるのでしょうか。
鈴木さん:まさに、その通りです。前の夫に「子育ては母親がするものだ」と言われたときに、じゃあもし結婚してなかったらどうなの?と思ったんです。「結婚ってなんなんだろう」って。実は、夫の姓を名乗ることにも違和感がありました。そのことを結婚式のときに思わず相手に言ってしまったぐらい(笑)。父親からもらった「鈴木」姓なのに、なぜ違う名前に変わらなきゃいけないの?と葛藤があったんです。 結婚することで紙(婚姻届)を出して大きく変わるのって、姓が変わることぐらい。夫婦の関係性は、その都度築くものだから、籍を入れているかどうかは関係ないんじゃないかなと思ったんです。家族っていうのは、別に紙の契約がなくても繋がっていられる、と。