なぜこの場所に?世界的建築家が選んだ、日本の心に残るスポット6選!京都の庭園、鎌倉のお寺など
現代のイタリアを代表する建築家・デザイナーであり、アーティストとしても活躍するミケーレ・デ・ルッキ。長年、建築家として先鋭的な活動を続け、それと共に20年以上にわたってドローイング、絵画、木彫などの手仕事にも情熱を傾け、創作活動を行っています。 【写真でチェック】一度は行きたい!ミケーレ・デ・ルッキが感動した日本の名所 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3では、彼の展覧会「六本木六軒:ミケーレ・デ・ルッキの6つの家」が2024年9月20日(金)から10月14日(月)まで開催され、好評を得ました。 初めて日本を訪れたのは40年以上も前。そんなミケーレにこれまで訪れたなかから、おすすめのスポットを教えてもらいました。
ミケーレ・デ・ルッキが愛する日本のアドレス6選
【1】桂離宮(京都府) 「1980年代に初めて日本を訪れたとき、桂離宮を訪ねて『これこそ建築だ』と。床を歩くと重みで木がきしみ、その音が素晴らしいと思いました」 初代八条宮智仁(よしひと)親王により、江戸初期に八条宮家の別荘として建立された桂離宮。約6万9,000㎡に及ぶ敷地には、雁行する書院群や御茶屋、持仏堂などが配置されています。 建具を開け放つことで生まれる建築と庭園の調和が、世界中から訪れる人々を魅了しています。 【2】円覚寺(神奈川県) 「今回の訪日で、約30年ぶりに妻のシビルとともに訪れることができました」 鎌倉五山の1つとして位置付けられ、鎌倉時代後期、鎌倉幕府第8代執権・北条時宗が中国(宋)の高僧無学祖元を招いて創建した禅宗寺院である円覚寺。 国宝の舎利殿は、かつて存在した大平寺の仏殿を移築した室町時代の名建築です。 【3】六甲山(兵庫県) 「六甲山でクライアントとともに長い時間をかけてプロジェクトについて語り合っています」 神戸を代表する名所で、頂上からは大阪湾や神戸の街並みを一望できる六甲山。2019年、国の近代化産業遺産に指定された旧『六甲山ホテル』を約2年かけて修復し、自然と調和する『六甲山サイレンスリゾート』として再生しました。 初訪問以来、六甲山の自然に感銘を受けたミケーレは、現在もこのエリアの再生プロジェクトを進行させ、自然と建築の新たな融合を目指しています。