自作ゴマ、土俵の激戦 村山・戦術多彩、県内外の32チーム参加
製造業者や工業高校の生徒らが自作のコマを土俵上で戦わせる「全日本製造業コマ大戦むらさん場所2024」が23日、村山市の村山産業高(坂井孝朗校長)で開かれた。金属加工だけでなく、ギミック(仕掛け)やコマを投げる技術も勝負を左右し、激戦を繰り広げた。 宮城、福島県も含め工業高や中小企業などから32チームが参加した。コマは直径2センチ以下、全長6センチ以下の規定を満たせば形や重さ、材質は自由。変形システムやいぼを付けたコマもあり多彩な戦術を見せた。 トーナメント戦を勝ち抜き、粘着ギミックとベアリングを搭載した岩沼精工(宮城県岩沼市)の「ジコチュウ」が優勝した。惜しくも決勝で敗れた村山産業高機械科3年高橋京吾さん(17)は「相手が予想以上の強さだった。スタミナ重視のコマにこだわって製作し、持久力の良さをアピールできて良かった」と笑顔で話した。 ものづくりの楽しさを広めようと、同校がNPO法人全日本製造業コマ大戦協会(愛知県)の承認を得て、去年に続き開催した。