「なるべく早く地域防災計画の見直し」金沢市で防災訓練 大地震発生を想定
大地震が発生したとの想定で金沢市では5日、職員らが防災訓練に臨み対応を確認しました。2024年は能登半島地震を踏まえて、訓練の内容にも変化が見られます。 【写真を見る】「なるべく早く地域防災計画の見直し」金沢市で防災訓練 大地震発生を想定 「午前7時半を回り、近くに住む職員が続々と集まってきています」午前7時、金沢市で震度6強の地震が発生したとの想定で、市の職員に一斉メールが配信されました。 震度5弱以上の揺れで市内210か所すべての避難所が開設される金沢市では、近くに住む職員が直接カギを開けに向かい、地区の自主防災組織と連携して対応にあたります。 ■小学校から毛布とおむつの要望が入ってます 市職員「十一屋小学校も完了です」 情報を集約する市役所には、それぞれの避難所から開設の連絡や必要な物資の要望が次々とあがってきます。 市職員「森山町小学校から毛布とおむつの要望が入っています」「さらに追加です、泉小学校から毛布と大人用のおむつが…」 避難所からの物資などの要望を取りまとめるのは、市と災害時の協力協定を結んでいる運送業者。防災備蓄倉庫からの輸送を手配します。 市職員「今内閣の防災担当から金沢市に食料ないし毛布を大量に発送したと連絡がありました」 運送業者が会社へ連絡「小児おむつ2000枚、大人用おむつ2000枚、携帯用トイレ、簡易トイレ1万セット…」 この訓練は、能登半島地震で浮き彫りとなった課題を踏まえ、今回初めて取り入れられました。 ■なるべ早く地域防災計画の見直しを 佐川急便金沢営業所 田嶋亮子さん「(能登半島地震の時には)現地に行ってこういう状況でこの避難所はダメで、この道はダメで、ここはOKでというのを人伝いに聞きながら。1台ずつ配車するようにしている」 金沢市では、30年以内の地震発生確率が全国の活断層の中でも高いとされる「森本・富樫断層帯」が走っていて、今後も市を挙げて防災意識を高めていくことが求められています。 村山卓 金沢市長「今後、県の被害想定をもとにしてなるべく早く地域防災計画の見直し、避難所運営マニュアルの改訂を行っていきたいと思う」