「外食恐怖症」公表した気象予報士・小林正寿「教育実習では給食を必死に飲み込んだ」ツラい過去を明かす訳
パニック障害は、メンタルが弱いから発症するわけではありません。心身を鍛えているアスリートでも発症することはあるし、誰にでも可能性はあります。僕はもともとストレスをためるタイプではないですし、テレビの生放送でもほとんど緊張しないんですよ。 自分なりに「大学受験で頑張れなかった自分を受け入れられなかったせいじゃないか」と原因を分析してはいますが、本当の原因は病院の先生にもわからないんですよね。症状も原因も人それぞれではあるのですが、僕自身の経験が誰かの励みになればいいと思って話をしています。
僕自身はこの経験のおかげで、「世の中には、見た目にはわからなくても、いろいろな人がいるんだろうな」ということを想像することができるようになりました。そのことは、天気予報をお伝えするときにも生きていると思っています。 PROFILE 小林正寿さん 気象予報士。茨城県常陸大宮市出身。専修大学卒業後、2012年に気象予報士となり、2013年からウェザーマップに所属する。目標は、日本一思いやりのある気象予報士。2019年より日本テレビ系『ZIP!』にお天気キャスターとして出演中。著書に『しゃもじがあれば箸はいらない』(KADOKAWA)がある。 取材・文/林優子 画像提供/小林正寿
林優子