レッドブルの先輩クルサード、偉業達成したフェルスタッペンの謙虚さに感銘「こんなに大成功を収めているのに……」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2023年シーズンのF1で行く手を阻むすべてを粉砕する圧倒的な強さを発揮したが、レッドブルの先輩でもあるデビッド・クルサードは、その謙虚さに感銘を受けたという。 【動画】日本人F1ドライバー角田裕毅から新年のご挨拶! 参戦4年目に向けて「トップドライバーとしての価値を証明したい」と意気込む フェルスタッペンは22戦19勝をマークし、表彰台を逃したのはシンガポールGPだけという素晴らしいシーズンを送った。ほぼ常にライバルより速かったフェルスタッペンだが、そのアドバンテージが常に大きかったわけではない。 2005年から2008年までレッドブルに在籍していたクルサードも、フェルスタッペンを称えるひとりであり、その勝利を求める姿勢に賛辞を惜しんでいない。 クルサードはmotorsport.comの取材に対し、「これほどミスが少なく、これほどダメージが少なく、これほどハイレベルなパフォーマンスを見るのは本当に驚異的だ」と、フェルスタッペンを褒めちぎった。 クルサードは、中でもフェルスタッペンの謙虚な姿勢に驚いたという。 「これほど高いレベルの成功を収めているにもかかわらず、彼がこれほど謙虚でいられるのは本当に信じられない。前にも言ったけど、すべての功績は彼の母親(ソフィー・クンペン)、父親(ヨス・フェルスタッペン)などの家族、人格形成期に彼と一緒にいた人たちのおかげなんだ」 「素晴らしいマシンに乗った、本当に並外れたドライバーを目の当たりにした」 「しかし我々はチェコ(セルジオ・ペレス)が非常に才能のあるドライバーであり、グランプリ・ウィナーであることを知っている。ペレスは今季序盤に2勝を挙げたが、その後は特に予選での成績が振るわなかった」 フェルスタッペンが2024年もこの偉業を繰り返せるかどうかは未知数だ。レギュレーションが安定していることから、マシンのデザインが収束してくるため、レッドブルは慎重な姿勢を崩していない。 クルサードはフェルスタッペンの来季について、「すべてはマシンの状態次第だ」と語った。 「だが、今年のようなシーズンを再現できる可能性について、マックスは十分に現実的だと思う……不可能なことはないけれど、もしそうなったら驚異的なことだよ」 「優勝争いに絡めるだけのマシンが用意されれば、間違いなく彼はレースに勝つだろう。問題は、競争相手は誰かということだ」 「フェラーリがロングスティントでのペースを上げるのか? メルセデスが突然飛躍できるのか? 答えはたくさんあるが今はまだ分からない」
Benjamin Vinel