「近畿地方のある場所について」実写映画化 監督は白石晃士
発行部数30万部突破、いま話題沸騰中の小説「近畿地方のある場所について」(著者・背筋/KADOKAWA)が、実写映画化されることが決定した。 行方不明になった雑誌編集者。友人のフリーライターは、彼が消息を絶つ直前まで、過去のオカルト記事を読み漁っていたことを知る。記事はどれも噂や都市伝説、怪談話といった真偽が定かではない内容だった。しかし、それらの情報をつなぎ合わせると、ある場所にまつわる、恐ろしい事実が浮かび上がる――。 本作は、2023年1月、Web小説サイト・カクヨムに第1話が投稿されると、様々な反響があり、瞬く間に注目作として話題になり、連載が続くにつれて若年層を中心にファン層を拡大し続け、累計2000万PVを超えるヒットを記録。同年4月に最終話となる第34話を投稿後、単行本化もされた。 監督を務めるのは、ホラー映画の新たな名作と呼び声も高い『サユリ』を手掛けた白石晃士。撮影は1月からだが、今回特報映像も到着した。 原作者・背筋コメント 私は長年白石作品に魅了され続けていました。 それに飽き足らず、作品から得た恐怖を再現するべく、自ら書いてみようと思いました。 気づけばそれは『近畿地方のある場所について』という題名で書籍になっていました。 この最大級のラブレターを白石監督がどのように料理してくれるのか。 期待に胸を膨らませつつ、私も原作者として力添えができればと思っています。 映画を楽しみにしてくれるであろう同士の期待に応えるためにも。 白石晃士監督コメント 映画に行きませんか。タイトルは『近畿地方のある場所について』といいます。原作の得体の知れない黒い魅力を、世界中の人々に感染させるべく、映像化という呪術を仕掛けていきます。どうぞ、ご期待下さい。このコメントを見てくださって、ありがとうございます。この映画を見つけてくださって、ありがとうございます。 櫛山慶プロデューサーコメント 2000年代、掲示板の怪談スレッドに没頭した日々。その興奮が『カクヨム』で本作に出会った瞬間、鮮明に蘇りました。映像化を決めた際、真っ先に声をかけたのは『ノロイ』の白石晃士監督。奇妙で底知れない断片を、監督がどう映像化するのか、私自身震える思いで製作中です。ただひとつ言えるのは、この映画はただのエンターテインメントではありません。映画として届ける覚悟が必要な、強い“想い”が宿る前代未聞の作品です。ぜひ、その覚悟を期待してお待ち下さい。 『近畿地方のある場所について』は2025年公開予定。
シネマカフェ シネマカフェ編集部