結局ステップアップなし!? 移籍噂も動きがない欧州日本人(2)いつまで2部に? 退団有力→残留濃厚な日本代表MF
先週末、欧州リーグの2024/25シーズンが続々と幕を開けた。今夏の移籍市場で新天地へと移籍した選手たちがいる一方で、ステップアップの可能性が盛んに伝えられながら、いまだ移籍が決まっていない選手たちも存在する。今回は、移籍を噂されながら動きがない欧州日本人選手5人をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:田中碧(たなか・あお) 生年月日:1998年9月10日 所属クラブ:デュッセルドルフ(ドイツ) 24/25リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト 田中碧は、今夏の去就が不透明となっている選手の1人だ。 デュッセルドルフが今夏に田中を売却する方針であることは、契約状況から容易に想像ができる。田中との現行契約が2025年6月30日で満了となることから、今夏はデュッセルドルフにとって“現金化”の最後のチャンスだからだ。 しかし、田中は現時点でデュッセルドルフ残留に傾いているように思える。今月4日に開幕したリーグ戦では、ここまで2試合連続で先発フル出場。1勝1分と好スタートを切ったチームの中盤を支えている。ドイツ紙『ライニッシェ・ポスト』は6日に「アオ・タナカは今も変わらず、チームの中で信頼のおける必要不可欠な存在だ」と、田中のプレーぶりを絶賛。また、ダニエル・ティウーネ監督は「彼からボールを奪うのは非常に難しい。プレーの起点をたくさん作ってくれたね」と称賛を惜しまなかった。 同紙によると、田中に他クラブからの具体的なオファーは届いていない模様。デュッセルドルフとしても、ヤニック・エンゲルハルトがセリエA昇格を果たしたコモへ800万ユーロ(約12.8億円)で移籍したために財政面で余裕ができ、田中の売却に固執する必要がなくなった。来夏のフリー移籍を避けるため、デュッセルドルフは田中に条件を改善した新契約を提示する用意があるようだ。 田中が勝手知ったるクラブで絶対的な存在となることを望む可能性も十分にあり得るだろう。
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