【ソフトバンク】支配下登録期限まで1カ月 ウエスタン・リーグ5勝の前田純「狙ってはいます」
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム> ソフトバンク前田純投手(24)が、支配下昇格へ猛アピールを続けている。 【写真】女子ゴルフ選手と記念撮影 育成2年目の今季はここまでウエスタン・リーグで5勝1敗。リーグトップの防御率0・96をマークする。「去年より力を抜いて、強い球を投げられている。打者の反応を見ながら勝負ができている。順調だと思います」。188センチの大型左腕。長身から角度のある直球を投げ込む。球速以上にスピードを感じさせる。「ストレートが通用しないと(1軍は)厳しいので。球速以上に速く見せることで変化球も生きてくる」と言う。 現実味もある。ホークスの支配下枠は残り4。以前に倉野信次1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーター(49)は「僕だけの意見で決められない」とした上で「確実に誰かは上がります。このまま枠を空けたままはないです」と明言。7月末の支配下登録期限まで約1カ月。1人以上は背番号2桁を勝ち取ることになりそうだ。結果だけを見れば、前田純も昇格候補の1人だろう。 そんな左腕はマウンド上では常に冷静さを心がける。「自分は欲を出すとダメになるので。マウンドでは『無』でいたい」。ピンチの場面でも表情を変えることはない。沖縄・中部商時代は気持ちを前面に押し出すスタイルも、今は淡々と相手打者に向かう。 それでも、プライベートでは「感情は出すタイプ」と明かす。休日は寮の部屋で韓国ドラマを見ることが多い。「感情が崩壊しています」。笑ったり、涙腺が緩んだり…。マウンドでは決して見せない一面だ。 「今年に当然なれるとは思ってないですけど、支配下登録は狙ってはいます。結果もそうですけど、1軍で通用するものをしっかり見せていきたい」。懸命に腕を振り、ラストスパートをかける。【ソフトバンク担当・佐藤究】