近づく夏の終わり…高原の肌寒い風に吹かれ、山野草のマツムシソウ見頃
松本市安曇の乗鞍高原にある「一の瀬園地」で、夏の終わりを告げるマツムシソウの花が見頃を迎えた。27日は時折雨の降る草原に薄紫色の花が映え、肌寒い風に吹かれて揺れていた。
マツムシソウは同園地を代表する花の一つで、「大カエデ」周辺に広がる群落は地元住民らが保全している。夫と散策に訪れた鈴木陽子さん(66)=愛知県=は「足元に広く咲いていて、周囲の山と相まってきれい。思いがけず出合えてうれしい」と話し、ゆっくりと眺めていた。 県乗鞍自然保護センター(松本市安曇)によると、同園地では8月上旬から咲き始め、今がピーク。台風の進路次第だが、見頃はあと1週間ほど続きそう。その後も9月中旬までは花が見られそうだという。