本音と建前を絶妙に表現…“いけず文化”の京都人と名古屋人に「気質が似ている説」言葉の中に自虐と誇り高さ
名古屋は自虐を建前とし、京都はよく見せて実は違う「いけず文化」。相容れないように思える2つの共通点があるといいます。 川合さん: 「本音を言わないっていう点では一緒なんじゃないかなと思いますね。言葉を真に受けてはいけないと思います」 「真に受けてはいけない」というのは「あくまでも自虐であって他虐は許せない」と説明しています。 “自虐”の建前と“誇り高い”本音。本当なのか、名古屋の街で確かめてみました。 Q.名古屋は観光するとことありますか 名古屋市民の女性: 「観光地…名古屋城、名古屋港水族館、東山動物園、徳川美術館 いろいろあると思う。(ただ)ここがっていうのがないのかも」
明るく話す女性ですが、やや自虐的でした。ここで話に乗って「他の地域より少なくないですか」と聞いてみました。 名古屋市民の女性: 「ねぇ……」 言葉に詰まり、心なしかひきつった表情に。この女性にインタビューの意図を伝えて話を聞きました。
名古屋市民の女性: 「名古屋って見に行くとこないよねっていうところは、プライドがゆるせなかった(笑)」
別の人にも聞いてみました。帽子に「NAGOYA」の文字が書かれた生粋の名古屋人だという男性です。
Q.名古屋は観光するとことありますか 「観光する所?名古屋城とか。見る所は一杯あると言えばあるけど…」
歯切れが悪い様子。自虐気味ですが…。 Q.他の県より少ないと言われませんか? 「そんなことないでしょ」
即座に否定です。 川合さん: 「名古屋の人の自虐に、よその人は乗っちゃいけないんですよ。そこが京都と同じ難しさですよね。奥ゆかしいという点では 京都と一緒かもしれないですね」
“自虐”が建前という名古屋人ですが、県民性に詳しい京都芸術大学の客員教授、木原誠太郎さんによると、名古屋人を含めて「愛知県民は“認めてもらいたい”意識が強く、派手好きな面もある」といいます。