日経平均「2,000円の大幅安」に過度な悲観は不要 大きく買い戻しが入ると予想されるワケ【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
重要なのは海外投資家の現物取引で買い増し余地は大、日経平均の長期の上昇基調も不変
本日の株安が投機筋による先物の売り主導か否かは、来週8日に日本取引所グループが公表する投資部門別売買状況のデータを待つことになります。なお、日本株にとって、より重要なのは、海外投資家の現物取引の動向です。現物を取引する海外投資家には、中長期的な視点で運用を行う、年金などが含まれるとされ、海外投資家の現物取引は、年明け以降、買い越しが続いています。 日本のマクロ環境は、賃金と物価に改善の動きがみられ、日本企業も、資本効率改善の意識など、かつてないほど大きく変化しています。これらの点を踏まえると、海外投資家の現物買いが日本株を支える余地は拡大しつつあるように思われます。足元で調整色の強まった日経平均ですが、依然10年超続いた長期上昇トレンドの上値抵抗線を上抜けており(図表2)、過度に悲観する必要はないと考えています。 (2024年8月2日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日経平均「2,000円の大幅安」に過度な悲観は不要 大きく買い戻しが入ると予想されるワケ【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
【関連記事】
- 日経平均「2,000円の大幅安」に過度な悲観は不要 大きく買い戻しが入ると予想されるワケ【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 「円高になったら、日本株は売りですよね?」“円安の反動”に警戒強まるも…いま本当に恐れるべき「円高よりヤバい大惨事」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフグローバルストラテジスト】
- 日本株、史上最高値から急速に株安へ転じるも「上昇余地は拡大しつつある」ワケ【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- FRB、「9月利下げの可能性」を示唆 ドル円は「ドル安・円高局面」に移行した可能性大【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
- 30~50代の5人に1人が「新NISAを始めました!」でも…「新NISAはやめておけ」といわれる7つの理由