【ボートレース】得山大輝 甲子園でプレーした経験を糧にトップレーサーを目指す/ボートレーサー養成所
<4日・ボートレーサー養成所> 甲子園でプレーした経験が得山大輝(20)=広島県出身=の誇りだ。伝統校の広島商高でレギュラーを張り、2022年春の第94回選抜高校野球大会に出場。9番・右翼で臨んだ丹生(福井)との1回戦では、適時打を放った。 「小学生の頃から9年間、厳しい環境でやってきた。養成所で訓練していくための胆力はあると思う」。甲子園では、部員の大半が新型コロナウイルスに感染したため、大阪桐蔭との対戦が決まっていた2回戦の出場を辞退。大阪桐蔭は紫紺の大旗を手にしただけに、得山にとっては不完全燃焼だった。 ボートレースとの接点がきたのは広島国際大に進学したころ。地元の厳島神社を家族で参拝した帰り道に宮島ボートを観戦した。「迫力に圧倒された。調べていくうちに、僕にもやれる職業だと思った」。大学を休学し、進む道を決めた。 スポーツ推薦者として合格をつかみ取り、追いかけるのは広島支部のエース山口剛。通算55V、SG制覇1回を誇り、近況も2年連続でグランプリ出場を果たしている超一流レーサーだ。「SGを勝てるレーサーになりたい」。明確な目標に向け、完全燃焼する。