阪神・球児監督が鬼になる! キャンプで大山や佐藤輝ら主力に猛練習予告「しっかりやってもらう」
阪神・藤川球児監督(44)が4日、大阪市内でトークショーに出席し、2月1日に始まる春季キャンプで、佐藤輝明内野手(25)と大山悠輔内野手(30)に猛練習を課すことを予告した。評論家時代に他球団を見て回り、強いチームほど主力の練習量が多いという価値観を実行に移す。2年ぶりの優勝へ、両主砲をはじめとした主力に、姿勢でチームを引っ張るよう求めた。 藤川監督が佐藤輝と大山に“鬼キャンプ”を予告した。2月1日から沖縄・宜野座村での1カ月間。振って、走って、ノックの嵐を受けることを求めた。 「一塁、三塁の選手は基本的に、シーズン中に運動量が落ちる。このキャンプでは基礎練習をしっかりやってもらうということ。大山にはもう伝えてあるので。(体力を)1年間持たせるためだし、長く現役をするためには、この2月にしっかりフットワークを動かすことが重要かなと」 実績があるからといって、のんびりと自己流調整をさせるつもりはない。コーチが課す特守や特打だけでなく、ティー打撃やロングティー打撃への自発的な参加も期待した。 「若手がたくさん練習をするという環境ではなくて、若手が練習する時間がないというくらい、主力に練習をしてもらいたい」 佐藤輝は26歳、大山は30歳でシーズンインをする。5年後、10年後を見据えて、今こそ徹底的に鍛えるべきというのが、40歳まで現役を続けた指揮官の考えだ。大山に伝えた際には「分かっています」という返答が来たという。2年ぶりV奪回へ、選手もやるべきことをわかっている。 藤川監督は20年に現役を引退した後の3年間、野球評論家として他球団を回った。見聞を広げる過程で「一番強いチームは、主になる選手が一番練習をする」という価値観を持った。その最たる例が「やっぱりソフトバンク。ダイエー時代から続くような伝統なので」。小久保、井口、松中、柳田…。きら星のごとく球界屈指の野手を輩出して00年以降に9度もリーグ制覇をしたパの常勝軍団をお手本に、主力を練習の虫化させる計画でいる。 「彼らが主力である自覚、声とかじゃなくて、練習に没頭して打ち込む姿で(周囲に)無理だって思わせないといけないから」 この日が新年の初仕事。主砲2人へ発した新春大号令が、猛虎に有形無形の効果をもたらせるはずだ。(倉世古 洋平)