【大分】インフル感染者増加で薬不足も
大分朝日放送
感染者の急増で薬不足が懸念されています。 大分こども病院に隣接し年末年始も24時間、処方せんを受け付けていた大分市のほじん薬局では。 ほじん薬局片島店 竹野泰晴管理薬剤師 「薬局で4時間待ちが出てしまいまして一旦帰宅してもらって薬が準備出来たら電話をして取りに来てもらう日があった」 12月28日からの9日間で受け付けたのは2500件以上。 24時間薬が受け取れる薬局は県内ではここだけで夜間に、遠くは日田から訪れる患者もいたそうです。 そんな中、薬不足が深刻化しています。 製造が追いつかなくなっている薬もあり、薬局では危機感を募らせています。 ほじん薬局片島店 竹野泰晴管理薬剤師 「事前にある程度備蓄数を増やしていたので現在調剤に困ることはないが今後インフルエンザの感染状況によっては確保がしっかりできるかという不安はある」 今後インフルエンザにかかってしまった時私たちは薬を手に入れられるのでしょうか。 これだけ患者が増えて薬が必要となると今後、薬がなくなってしまうのではないかという心配も出てきますね。 実際に全国ではこんな動きがあります。 大手製薬会社3社が1月に入りインフルエンザの治療薬の出荷を停止、もしくは制限すると発表しました。 取材した「ほじん薬局」はこれを受けて「今後の感染状況次第では影響が出るかもしれない患者が困らないように在庫確保に努めたい」と話しています。 大分県薬剤師会のOPA薬局もこのように話します。 「薬局では代替薬を出すことが出来るOPA薬局の備蓄を在庫がない薬局に小分けするという手もある。そういった体制は整っているので全く手に入らなくなる可能性は低い」とみています。 一方で、10日ほじん薬局で取材したところインフルエンザの治療薬ではなく、せき止めや解熱剤などのいわゆる「対処薬」が入手困難な状況になっている現状がありました。 ほじん薬局では12月29日からの6日間でせき止め薬を、なんとあわせて6600錠処方したそうです。 ほじん薬局の薬剤師松永さんは「特にせき止め薬が入手できず危機的な状態。 いつもと違うメーカーの薬を仕入れ何とか供給できている」といいます。 また、もう一つ懸念されるのがいま中国で感染が拡大しているヒトメタニューモウイルスです。 もし今後、日本でも感染が拡大した場合せき止めなどの対処薬が必要になるとさらに入手困難になるのではないかと不安を抱えていました。 薬不足を解消するにはまずは私たちが出来るだけの感染対策をしていま以上の拡大を防ぐことが大切です。