下水道施設の爆発事故 大阪市が車が破損の被害者に約630万円の補償金支払い 他にも窓の破損など26件の被害 横山市長「丁寧に補償関係の手続きを行いたい」
今年9月、大阪市西区の下水道施設「長堀抽水所」で起きた爆発事故では、職員ら4人がケガをしたほか、近隣のマンションの窓が割れるなどの被害が出ました。市の調査によりますと、施設の地下にある一時的に雨水や汚水をためる「滞水池」でメタンガスが発生し、何らかの理由でガスが建物中に流入したことが爆発の原因だとされています。 市は18日の市議会で、事故によって、近くに停めていた車が破損したという被害者に対し、約630万円の補償金を支払うことを明らかにしました。爆発による車や住宅の窓の破損などの被害は他にも26件報告されていて、市は被害者との補償について話し合いを進めているということです。 大阪市の横山市長は「大きな爆発事故で近隣住民の皆さんをはじめ、ご不安とご迷惑おかけしたことを改めて申し訳なくお詫びしたい。丁寧に説明を進めるとともに、丁寧に補償関係の手続きもしっかり行っていきたい。そのうえで、再発防止と原因究明を徹底し、一刻でも早く近隣住民の皆さんの安心感、信頼回復につながるように尽力していきたい」と話しました。 事故発生から3か月が経過しましたが、市は外部の有識者らとも協議しながら、ガスが流入した経路など、爆発の原因特定を進めていて、それを踏まえた再発防止策を可能な限り早く取りまとめたいとしています。