【苦手・得意別】現代文の参考書おすすめ6選 同じ著者で固めるのが◎
「現代文をどうやって勉強すればわからない」と悩む生徒は多い。点数アップにつながるおすすめの参考書を、参考書に詳しい塾講師の綿引和巳さんに聞いた。(木和田志乃)
同じ著者の参考書を使う
―現代文の参考書を買う際のポイントを教えてください。 多くの高校生は、現代文の学習に時間をかけない傾向があります。現代文の参考書は、高校生の学習の負担を減らすために、薄いものしかありません。 読解の手順や基本的なルールを習得させようとする教材が多いですが、著者によって説明の仕方が少しずつ違っています。説明の仕方がそろっていた方が混乱しなくていいと考えると、参考書を1人の著者で統一するか、著者ならではの特徴が少ないものがいいと思います。
【苦手な人】まずは語句から固めよう
―現代文が苦手な人におすすめの参考書を教えてください。 現代文は言葉の意味を知らなかったり、漢字が読めなかったりすると文の意味をつかめません。知っていても意味を説明できない言葉は意外とあります。 現代文の単語・キーワード集というコンセプトの本はたくさんありますが、『ことばはちからダ! 現代文キーワード』(河合出版)は知っていそうで知らない言葉をていねいに解説していて、意味を説明できるようになる本です。語彙(ごい)を増やしたい方におすすめの難しすぎないキーワード集です。 漢字なら『入試漢字マスター1800+』(河合出版)。これは語句一つ一つに意味が付いているのが長所です。もっと簡単な漢字ワークもありますが、漢字の問題集に関しては簡単である必要はあまりないと思うので、基本の漢字はこれで覚えるといいと思います。 ―語句や漢字を固めることも、現代文では大切なんですね。ある程度固めた後は、どんな参考書で問題演習に取り組むとよいですか? 『入試現代文へのアクセス』(河合塾)は共著で個人の色が少ないタイプの参考書です。対比、具体例、言い換えなど厳選したポイントが短い言葉でまとめられていて、そのあとにポイント解説が載っているという形式で読解のテクニックを教えてくれます。巻末にはポイント一覧がまとめられているので、振り返るときに便利です。語句説明もありますし、説明が具体的です。 『現代文の解法 読める! 解ける! ルール36』(Z会)は、読解力を基礎から身に付けたい人向けです。指示語や二項対立などのルールをやさしく説明し、短い文章でそのルールを確認するという構成ですので、効率よく勉強できます。指示語など、受験で頻出する問題に対応する力が養えると思います。