干潟の中心で愛を跳ねる!? 宇土市の有明海でムツゴロウ繁殖期
有明海でムツゴロウが繁殖期を迎えている。宇土市住吉町の住吉漁港近くの干潟では19日、雄が雌に向けて飛び跳ねる求愛行動を盛んに繰り返していた。 大きいもので体長20センチほどになるハゼ科の魚。国内では有明海・八代海のみ生息する固有種で、環境省レッドリストでは、近い将来、野生での絶滅の危険性が高いという「絶滅危惧IB類」に分類されている。 正午過ぎの干潮時刻に合わせて同漁港を訪れると、ムツゴロウが次々と巣穴から干潟へ。雄たちは水色の斑点がある背びれをたなびかせながらジャンプしたり、縄張りに入った別の雄に飛びかかって威嚇したりしていた。(石本智)