小さな高級車の実力とは!? レクサスの新型SUV「LBX」を公道で試す!!
――ちなみにLBXの開発のきっかけとなったスニーカーはどこ製のものなの? 山本 フランスのメゾン マルジェラというブランドです。ちょっと調べると、「高級の概念を変える」「肩書ではなく役割で仕事をする」「時代を超えた普遍性」など豊田氏がこだわるモノづくりの思想と似ていた。 そこで、僕も出血覚悟で約8万円のスニーカーを購入しました。実際に自分で履かないと理解できませんからね。ただ、支払い時は震えました(汗)。 ――開発テーマの高級スニーカーを履き、LBXを試乗したら何が見えました? 山本 豊田会長の要望を具現化したクルマに仕上がっていると感じました。SNSには「レクサスはデラックストヨタだよ」とか「ベースのヤリスクロスより200万円も高いじゃん!」という声も散見されますが、完全に別物です。 ――気になる乗り味は? 山本 軽快なのに重厚という、不思議な感覚でしたが、これはレクサスが目指す「二律双生(相反する事柄の両立)」を明確に、そしてわかりやく表現したものですね。 ――LBXのお値段は? 山本 460万円スタートで、最上級モデルは576万円です。 ――まさに小さな高級車! そんなLBXには隠し玉が? 山本 はい。今年1月の東京オートサロンに出展され、大きな話題を呼んだハイパフォーマンス版となる「LBXモリゾウRRコンセプト」はチョー注目のモデルですよ! ――スペックは? 山本 304PS/400Nmを発生する1.6リットル直列3気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、トランスミッションは新開発のダイレクトシフト8速ATです。さらに駆動方式は電子制御4WD! 随所にGRヤリスで培った技術が融合されています。つまり、自動車競技に参加できるポテンシャルを備えている。 ――ズバリ、市販化は? 山本 レクサスに聞くと、「市販化に向けて舵を切っている」とのこと。今年中に公式アナウンスがあるかと! 撮影/山本佳吾 週プレ自動車班