「観光スポットや土産の好みが分かる」 訪日客対応で女性中国人ドライバーが〝武器〟に
観光タクシードライバーを務めるのは、ハルビン出身の馬美玲(マ・ミレイ)さん(38)。平成24年に来日し、新潟県村上市の食品会社で働いていたが、車で観光スポットを案内する仕事をしたいと今年1月に第二種運転免許を取得、観光タクシーを運行している万代タクシーに入った。
現在は、ドライバー業務をこなしつつ、観光スポットの知識を深めたり、実際に足を運んで説明の練習をしたりしているという。
新潟市内の日本庭園が美しい豪商の別荘や、豪農の大邸宅、地酒の酒蔵などのモデルコースが用意されているほか、馬さんが中国語で乗客の希望を聞き出し、行き先をカスタマイズしてくれる。
馬さんによると、「乗っていただいた中国のお客さまからは『言葉の心配をせずに安心して楽しめる』と好評だった」という。
今年は「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録の可否が審議され、新潟が世界から注目されそうだ。木下係長は「新潟市を拠点に佐渡金山などを巡る形をつくれれば、私たちが金山効果を得る余地が出てくるのでは」と期待している。(本田賢一)