使用済み核燃料プールにつながるタンクの水位低下 東電福島第1原発2号機
東京電力は9日、福島第1原発2号機の使用済み核燃料プールにつながるタンクの水位が低下したと発表した。タンク内にはプールからあふれた水がためられており、熱を冷まして冷却水として利用されている。原因調査のため冷却を停止した。タンクから延びる配管から原子炉建屋内に漏れた可能性が高いとみており、外部への影響はないとしている。復旧のめどは立っていない。 東電によると、9日午後1時10分ごろに水位が約60センチ下がったことを確認し、同4時20分ごろに冷却するためのポンプを止めた。プールの水位に低下は確認されておらず、周辺の放射線量にも異常はないという。 9日午後4時50分ごろのプールの水温は34・5度だった。東電は冷却停止が12月1日まで続いた場合でも、水温は最大46度程度と予測し、安全管理上の制限値である65度には達しないと見込んでいる。 東電は記者会見で「高線量下での作業になるため原因調査の方法は検討中。復旧には時間がかかる可能性がある」と説明した。