なぜサッカー選手は“銀メダル”をすぐ外してしまう? 五輪選手との違いに「EUROではイングランドの選手が銀メダルを……」
サッカー界では銀メダルをすぐ外してしまうケースも少なくない
連日熱戦が続いているパリ五輪。28日には競泳の男子100メートル平泳ぎ・決勝が行われ、イタリアのニコロ・マルティネンギが優勝。2位には0.02秒差でイギリスのアダム・ピーティとアメリカのニック・フィンクが入った。 3人は表彰台で爽やかな笑顔を浮かべていたが、このシーンがイギリス国内でちょっとした話題を呼んでいる。 それはサッカー選手との違いだ。今夏に行われたEURO2024ではイングランド代表が決勝でスペイン代表に敗れて準優勝となったが、イングランドの選手たちは銀メダルを喜ばなかった。中にはすぐ外してしまう選手もおり、これはサッカー界で時折見られる光景だ。 一方で今回の平泳ぎで銀メダルを獲ったイギリスのピーティは笑顔を浮かべており、この違いに英『BBC』でコメンテーターを務めるクレア・バルディングが疑問を投げかけたのだ。 「EUROの決勝が終わった直後にイングランドの選手が銀メダルを外すシーンを見ていて、個人的には『決勝で良いパフォーマンスをしたのだから、意味のないメダルなんて言わないで』と思ったの。対してアダム(ピーティ)とニック・フィンクは銀メダルをすごく誇らしそうに持っていて、その姿がとても嬉しかった」 イギリスのピーティは2016年のリオデジャネイロ五輪、続く2021年の東京五輪で100メートル平泳ぎの金メダルを獲得していて、今回のパリ五輪では3連覇がかかっていた。それを今回は0.02秒差でマルティネンギに敗れて銀メダルとなったのだが、表彰式では爽やかな笑顔を浮かべていた。 これには同じイギリス出身で、五輪に5回出場したことがある競泳のマーク・フォスター氏も「なぜ銀メダルを外すのか。世界2位、あるいは欧州で2位、これは誇りに思うべきことだよ」とサッカー界との違いについてコメントしている。
構成/ザ・ワールド編集部