保護者世代と違う大学入試…「ココが心配」5選
2 大学の学部・学科が多様化し、選び方がわからない
大学の学部・学科が多様化している昨今は、「どうやって受験大・学部を決めたらよいかわからない」という意見も多数みられます。 そんな保護者のかたの声をご紹介します。 (体験談) 子どもの得意なこと・好きなことに関連する大学・学部を勧めたいけれど、学部名を見ただけではどんなことを学べるのかわかりません。大学のサイトを見てもスッキリせず、「もっとピッタリのところがあるのかも…」と迷ってしまいます。 (高校1年生の保護者) 自分が高校生のころにはなかった、カタカナ交じりの学部・学科名がたくさんあってチンプンカンプン。また、新設大だと特にイメージがわかず、子どもの志望大検討で困っています。 (高校1年生の保護者) 大学の学部・学科は、社会情勢の変化に応じて新設されたり、再編統合されたりすることがあります。 そのため現在は、保護者のかたが学生のころにはなかった学部・学科もたくさんみられ、名称だけではどんなことを学ぶのかわからない場合も多いでしょう。 また、同じ名称の学部・学科でも、大学によって学ぶ内容が異なるケースも多々あります。 お子さまの志望大・学部をどんなふうに選んだらよいか迷ってしまいますよね。 そこでお勧めしたいのが、学部・学科にとらわれず、まずはお子さまが「どんなことに興味があるか」をスタート地点とする調べ方。 学びたい分野や学問が見えてきたら、各大学のホームページなどで「どの大学・学部なら学べそうか」を絞り込んでいくとスムーズです。
3 子どもにふさわしい受験スタイルがわからない
大学の入試制度が多様化していることから、「うちの子はどのスタイルで受験させるのがベスト?」と悩む保護者のかたも目立ちます。 (体験談) 子どもに学校推薦型選抜を勧めてよいかどうか悩んでいます。大学・学部によって課される内容がだいぶ違うと聞いているので…。また、緊張しやすいので、面接がある大学は不利なのかも?などと考えてしまいます。 (高校2年生の保護者) いろいろな受験スタイルがあるようなので、今から少しずつでも受験について学んでおきたいと思います。子どものタイプに合う入試制度を早めに見つけておけば、普段の勉強法にも活かせるのではと期待しています。 (小学5年生の保護者) 「入試制度が複雑で理解しにくい」という悩みと共に、多くの保護者のかたから寄せられたのが、「子どもにはどの受験スタイルが合うかわからない」という声でした。 近年は、「年内入試(推薦入試)」と呼ばれる学校推薦型選抜や総合型選抜で大学に入学するお子さまが増えています。 その背景には、受験生も保護者のかたも「早く進学先を決めたい」という思いがあるといわれています。 ただし推薦入試においては、受験する大学・学部への思いを志望理由書としてまとめたり、面接で伝えたりすることが求められます。 また、一般選抜では課されない試験が課される場合もあります。 さらに、推薦入試は確実に合格できるとは限らないため、一般選抜も視野に入れるなら、その対策も並行して進める必要があり、その分負担がかかるのは事実。 もし明確な志望動機がない場合は、一般選抜に絞り込んだほうがよい場合もあるのです。 お子さまの志望大・学部が決まったら、早めに入試方式を調べてみましょう。