決勝弾のウクライナ代表FWが涙…「僕らは国民に喜びを与えなくてはならない」。試合前には大統領からエールも
ウクライナ代表FWロマン・ヤレムチュクがスロバキア代表戦で涙した。 ウクライナは21日、EURO2024(ユーロ2024)グループD第2節でスロバキアと対戦。初戦のルーマニア代表戦を0-3で落としたウクライナは、この試合でも先制を許すものの、54分にミコラ・シャパレンコが同点ゴールを決めると、80分に途中出場のヤレムチュクが逆転ゴールを奪取。このゴールを守りきり、2-1で今大会初勝利を飾った。 【動画】ヤレムチュクの決勝弾、そして涙 試合終了の笛が鳴った際には、涙するヤレムチュクの姿が。そんな同選手は試合後、勝利への喜びを口にする中で、おととし2月から続くロシア軍によるウクライナ侵攻によって苦しい状況に置かれている自国への思いを語った。また、試合前には母国の大統領と話をしたことを明かしている。『UEFA.com』が伝えた。 「勝利の要因はチームスピリットだ。僕らは今日、ウクライナの大統領(ウォロディミル・ゼレンスキー)と話をした。彼は信じられないほどのモチベーションを与えてくれた。みんなも僕らの国がいかに困難な状況にあるかは知っているだろう。僕らは国民に喜びを与えなくてはならない」 「今シーズンはケガやクラブの変更など、厳しいシーズンだった。でも僕はまだここにいるし、良い状態にある。今日のゴールを決められたことだって驚きはないよ。毎日一生懸命練習しているからね」 「神様はすべてを見ていて、僕にゴールを決めるチャンスを与えてくれる。今日ここに立ち、国のためにプレーできることを誇りに思う。今日は僕にとって特別な日だ」 イタリア『スカイ』などによれば、ウクライナ代表の選手たちはスロバキア戦の日の午前中にゼレンスキー氏とビデオ通話を通して、エールをもらっていたようだ。 その後押しもあり、大会初勝利を収めたウクライナは26日、最終節でベルギー代表と対戦する。