【美浦便り】ブラッドホース編集者が初来訪した美浦トレセンで驚いたこととは…
世界が注目しています。 ジャパンCウィークの金曜朝。2年連続で美浦トレセン取材の記者が、調教スタンドから日本馬の動きを見ていると、聞き慣れない英語が聞こえてきました。様子をうかがうと、ジャパンCに合わせて来日した海外メディアが美浦トレセンの見学に訪れている、とのこと。案内役のJRA職員の方に取り持っていただき、海外メディアの声をお聞きしました。 代表して取材を受けてくれたのは1916年創刊の北米で最も歴史のある「ブラッドホース(BLOODHORSE)」の編集者、フランク・アングスト(Frank Angst)氏。「取材? OK、大丈夫だよ」と笑顔で耳を傾けてくれました。 「美浦トレセンを訪れたのは初めてです。とても印象的ですね。すべてが美しくて、感動しました。アメリカは競馬場のトラックで調教するのが一般的。若駒が使うトレーニング施設はありますが、ウッドやポリトラックなど、これだけバラエティに富んだコースがある施設はあまり見たことがないですね」 水曜に同じ美浦トレセンに初来訪したアイルランドの天才調教師、エイダン・オブライエン師も「スケールが大きくていろいろな施設が充実している」と驚いた様子でした。今回も同様の反応を受けて、なんだか誇らしい気分です。 「注目馬はやっぱりオーギュストロダンですね。昨年のBCターフでも強い競馬をしていました。日本で活躍したディープインパクトの血統馬がラストランを父の地元で飾れば、素晴らしいストーリーになるでしょうね」 アングスト氏の地元米国で見せた強さは、とても印象的だったそうです。見学の合間に時間を取っていただいたので、ラスト1問。 「日本馬での注目馬? うーん、正直そこまで詳しくはないですが、やっぱり武豊騎手が乗るドウデュースは強いですよね。走りを楽しみにしていますよ」 “オーギュストロダンVSドウデュース”の構図は、世界共通で注目されていることを、改めて認識しました。 最後に名刺を交換し、写真撮影も受けてくれました。「細く見えるようによろしくね(笑い)」。 決戦まであと2日。どんな結末が待っているのか-。わくわくが止まりません。【桑原幹久】