電気自動車で復活する(!??)新型マーチはどんなクルマになるか妄想してみた
2024年3月25日に日産が発表した経営計画「The Arc」において公開された、今後登場するであろうクルマのシルエットが映されたティザー動画。このなかに、2022年8月をもって生産終了となった日産の名門コンパクトカー「マーチ」によく似たコンパクトカーの姿があった。 特徴的な丸目のヘッドライトを備えたそのコンパクトカーが、本当に次期型マーチかどうかは定かではないが、その可能性は十分にあり、もしそうなら、BEVとなって日本市場復活ということになると思われる。昨今のマーチ界隈の動きに関してご紹介しながら、BEVとなったマーチに期待するスペックや価格について考えてみよう。 文:吉川賢一/写真:NISSAN、RENAULT
ルノーはすでに「サンク」を正式発表
次期型マーチといえば、日産が2022年1月に発表した2030年に向けたロードマップ「Alliance 2030」のなかでも、次期マーチを示唆するティザー映像が公開されていた。当時の計画では、マイクラ(マーチの欧州名。2016年までは日本のマーチと同じモデル(K13型)が「マイクラ」として、欧州その他の地域で販売されていたが、2017年3月に欧州のマイクラのみ、新型(K14型)へとフルモデルチェンジした)の後継として、CMF-BEVプラットフォームをベースとするBEVを欧州で販売する、としていた。 発表から2年。ルノーは2024年2月にコンパクトBEVの新型「5(サンク)」を正式発表するに至っており、プラットフォームを共有すると思われる新型マイクラ(マーチ)のプロジェクトも、間違いなく進行中だろう。 ルノーの新型5(サンク)は、全長3920mm、ホイールベース2540mmと非常にコンパクトだが、航続距離は300~400km(WLTP)にもなる。価格はフランス国内で2万5000ユーロ(405万円相当)だ。新型マイクラも、これに近しいスペックと車両価格になるものと考えられる。 この新型マイクラが日本市場に(マーチとして)導入されるという発表は、現時点はないが、サクラとリーフの間をつなぐコンパクトサイズのBEVが誕生すれば、ちょうどよいサイズのBEVラインアップが誕生することになり、可能性は高いと筆者は考えている。