関東は午後は再び大雨の恐れ 土砂災害に厳重警戒
8月最終日の31日(土)は、関東では午後に再び大雨の恐れ、これまでの大雨で土砂災害の危険性が高まっている地域もあるため、厳重な警戒が必要です。
千葉に発達した雨雲
今日31日(土)は、午前11時30分現在、千葉を中心に雨が降り、雷雨や土砂降りになっている所もあります。記録的な大雨になった神奈川県などは雨の止んでいる所も多く、小康状態になっています。ただ、西の方に目を向けると東海地方には発達した雨雲が広く見られます。
午後は再び大雨の恐れ
午後は、今雨が降っていない所でも油断は禁物です。台風10号周辺の暖かく湿った空気や気圧の谷の影響で、西から雨の範囲が広がる見込みです。上の図は、今夜9時頃の雨や風の予想ですが、関東南部を中心に雨が降る予想です。神奈川県の西部などでは降り方が強まる所もあるでしょう。局地的に雷を伴い激しい雨が降ることもありそうです。低い土地の浸水や河川の増水などに警戒が必要です。北部などはこの予想より降る範囲が広がる可能性もありますのでご注意ください。 これまでの雨で神奈川や東京、埼玉では、土砂災害の危険度が高まっている地域が多くあります。少しの雨でも災害が起こる可能性があります。いったん雨がやんでいるうちに山沿いの斜面など危険な場所からは離れるようにしましょう。
台風の大雨 土砂災害の前触れは
台風が接近すると、大雨の恐れがありますが、大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。 1つめは、がけや地面にひび割れができることです。 2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。 3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。 4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。 そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
日本気象協会 本社 牧 良幸