【函館スプリントS】東大HCが函館芝1200mをデータで考察 ロードカナロア以外にも意外な種牡馬の産駒が活躍
迷ったらロードカナロア産駒、面白いのはジョーカプチーノ産駒
<函館芝1200m・過去5年の産駒別成績> ロードカナロア【20-24-12-111】勝率12.0%/連対率26.3%/複勝率33.5% ダイワメジャー【11-7-7-86】勝率9.9%/連対率16.2%/複勝率22.5% ジョーカプチーノ【9-4-1-21】勝率25.7%/連対率37.1%/複勝率40.0% 産駒別成績では、ロードカナロアが2位に9勝差をつけて独走。産駒のキミワクイーンとダイアトニックが函館スプリントSを勝っている。狙い目は新馬戦と重賞。新馬戦では【3-5-0-2】で複勝率80.0%、複勝回収率143%と抜群の安定感を誇っている。重賞でも【2-3-0-8】で複勝率38.5%、複勝回収率113%とプラス域。迷ったらロードカナロア産駒から買うのが無難だ。 2位は11勝でダイワメジャー。新馬戦【2-1-0-5】勝率25.0%は優秀だが、単勝回収率60%、複勝回収率45%と妙味は薄い。重賞では【0-0-0-5】と馬券に絡んだことがない。短距離~マイルが得意と知られているが、このコースの重賞では割り引くべきだ。 3位は9勝でジョーカプチーノ。サンプル数が少ないながら勝率、連対率、複勝率はロードカナロア産駒を上回る。全体の単勝回収率は138%とベタ買いするだけでプラスだ。重賞ではナムラリコリスが函館2歳Sを勝利。狙い目は2歳戦で、着度数は【4-2-0-4】、単勝回収率は255%となっている。 その他、モーリス【9-3-4-43】単勝回収率166%、ジャスタウェイ【5-3-3-29】同141%、トーセンラー【5-3-2-15】同130%などが妙味の面で優秀な数字を記録している。 今週の函館スプリントSでは、ロードカナロア産駒はキミワクイーン、サトノレーヴ、ジュビリーヘッドの3頭、ダイワメジャー産駒のマテンロウオリオン、ジョーカプチーノ産駒からはシナモンスティックが出走予定だ。 <函館芝1200m・過去5年の騎手別成績> 横山武史【20-15-23-71】勝率15.5%/連対率27.1%/複勝率45.0% 武豊【19-15-13-42】勝率21.3%/連対率38.2%/複勝率52.8% 池添謙一【17-11-6-80】勝率14.9%/連対率24.6%/複勝率29.8% 最後に騎手別成績について。トップは毎年夏の北海道シリーズで無類の強さを誇る横山武史騎手。昨年の函館スプリントSをキミワクイーンで制している。単勝回収率157%、複勝回収率101%と単複ともにプラス域だ。枠別で見ると、1枠【1-1-4-3】単勝回収率216%、8枠【4-2-5-11】同583%で、極端な枠に入ったときが狙い目だ。 2位は19勝で武豊騎手。レジェンドの腕は北の大地でも健在だ。過去にはダイアトニックで函館スプリントSを制している。逃げた際は【4-1-1-1】と凄まじく、勝率57.1%、複勝率85.7%。前に行ける馬に騎乗した際は逃げ切りも考慮しておきたい。ただ、前走逃げた馬では【0-0-0-5】と馬券に絡めていない点は注意が必要だ。 3位は17勝で池添謙一騎手。重賞などの大舞台に強いイメージがあるが、このコースの重賞では【0-0-0-7】と一度も馬券に絡んでいない。枠別成績では1~3枠【9-4-2-24】単勝回収率142%と内枠がプラス域なのに対し、6~8枠【5-6-3-36】同45%と外枠では妙味がガクンと落ちる。外枠は割引、内枠重視という方針で馬券に組み込んでいこう。 その他、鮫島克駿騎手【11-6-6-43】単勝回収率129%、団野大成騎手【6-3-5-47】同210%、佐々木大輔騎手【6-5-2-21】複勝回収率119%などが妙味の面で優秀な成績を残している。 今週末の函館スプリントSでは、横山武史騎手がキミワクイーン、武豊騎手がゾンニッヒ、池添謙一騎手がジャスティンスカイ、鮫島克駿騎手がカルネアサーダ、佐々木大輔騎手がカイザーメランジェに騎乗予定だ。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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