【RISE】田丸辰の挑戦を受けて世界王座の初防衛戦、志朗「試合自体を全てコントロールしたい」格闘技は「相性が重要」
2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』にて、RISE世界バンタム級(-65kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで田丸辰(TRY HARD GYM)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む王者・志朗(BeWELLキックボクシングジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。 【写真】ミドルキックに磨きをかける志朗 ■得意なルールと体重なので負けは許されない ――4年連続でELDORADOへの出場になりましたけど、この大会に思い出はありますか? 「4年連続って言われて初めて知ったんですけど、去年に続いてメインイベントっていうのは覚えていました。思い出というか、年に1回だけの大会に出られるっていうのは格闘家にとって光栄な事ですし、大きい大会でメインていうのは重要なところにいる選手だと思うので、そこは意識しながら練習しています」 ――過去に那須川天心選手、江幡選手、ディーゼルレック選手とそうそうたる面々と戦っていますが、それぞれに思い出はありますか? 「それぞれストーリーがあって、自分的にはすぐ思い出せるようなメンバーですし、それくらい大きい大会だということを改めて思いました」 ――ちょうど1年前のディーゼルレック戦はどうでしたか? 「那須川天心に続いて2人目の世界チャンピオンにならなければいけないっていう思いがありましたし、沖縄合宿に行ったり、RISEで初めての5ラウンドだったので楽しみだったということを思い出しました」 ――フィニッシュは最高のハイキックが決まりましたが、あのシーンを思い出すことはありますか? 「あの試合は5ラウンドを通して自分の戦術を使えたので、満足できた試合内容でした」 ――今回は最も勢いに乗っている挑戦者を迎えることになりまたが、今の志朗選手にとって田丸選手はどういう風に映っていますか? 「51.5kgと53kgの元チャンピオンで55kgまできたら3階級になるので、それくらい技術と勢いはありますけど、自分の方が歴も長いし55kgで5ラウンドは自分にとって得意なルールと体重なので負けは許されないですね」 ――既に田丸選手の分析は済んでいますか? 「癖とかこの技がくるとかこの攻撃が当たるんじゃないかっていうのは、早い段階で考え方や作戦とかも含めて固まりました」 ――対戦カード発表記者会見の時に田丸選手と目を合わせた時は、どのような思いを抱きましたか? 「階級が下から上がってきた選手なのでスピードと体格差、体が大きい小さいでメリットとデメリットがあるのでそこは意識しないといけないです。勢いのままベルト獲れないよっていうのを見せないとダメだなって対面した時に思いました」 ――勢いだけでベルトは獲れないよと発言がありましたが、勢いを食い止めるための何かがあるということでしょうか? 「今回は5ラウンドあるので戦い方の指示もパターンが多いですし、試合自体を全てコントロールしたいです」 ――それは1ラウンドから試合終了までずっとということですか? 「試合が何ラウンドで終わるかも分からないですけど、ハマれば大差がつくんじゃないかという感じの動きは固まっています」 ――クマンドーイに負けた志朗選手と勝った田丸選手では、田丸選手の方が有利なのではないかという声があったらどうしますか? 「素人的な意見だなっていうのが感想です(笑)。クマンドーイに勝ったことはすごいですけど、相性もありますよね。格闘技では誰々に勝ったから誰々に勝つみたいなそんな上手くいかないって自分もずっといるから分かりますので、そういった声はあまり気にしないです。このルールは自分が1番得意なので、楽しみにしててくれっていう感じです」 ――格闘技界はグーチョキパーがあるっていうことですね。 「相性が重要なんじゃないですかね」 ――今の志朗選手から見て、田丸選手は相性が良い相手ということですね。 「今回で2回連続サウスポーですし、他の選手と比べてサウスポーに苦手意識はないので、そういった点も含めて対サウスポーは得意な方です」 ――チャンピオンとして追われる者のプレッシャーは感じていますか? 「ベルトを守るとか防衛戦という意識よりも、3分5ラウンド田丸と戦うっていうだけです。深く考えすぎないで、田丸選手に対してどういった勝ち方をしようかなって考えていたので、そんなにベルトについては考えていないです」 ――試合が決まってからの田丸選手の言動は気になりましたか? 「若い子が何か言ってるなてくらいです。1000万取って勢いもあるので、言いたいことはいっぱいあるんだろうなって感じです」 ――その辺は年上として受け流すということですね。 「なんか言ってるなぐらいで受け流します」 ――志朗選手の時代を終わらせて若者の時代に引き継ぐと言っていましたが、それも受け流す感じだたんですね。 「試合で見せればいいと思っているので、試合で白黒はっきりつくと思うので簡単にはいかないですよ」 ――簡単にいかないと感じさせるのは何ラウンドくらいになりそうですか?もしくは何ラウンドからそうなると予想しますか? 「1ラウンド目が終わって分かるんじゃないですかね?」 ――最近は試合前にジムではなく外に出てキャンプを張っていましたが、今回はどのような練習プログラムだったのでしょうか? 「今回は一緒に練習しているメンバーにサウスポーが多いというのもあって、キャンプは行ってないです」 ――ニックさんが作っているメニューもいつも通りでしたか? 「いつも通りプラス、今回は技術面や作戦面が多かったです。それくらい技術もある相手でスピードもあるからこれ危ないねとか、そういう話はいつもよりしました」 ――1ラウンド目から細かい駆け引きが繰り広げられる試合になる可能性も高いわけですね。 「試合前は基本的に相手のことを上に見ているので、それくらいできるんじゃないかなと今は思っています」
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